感想:特撮(新番組)「仮面ライダー鎧武(ガイム)」第1話「変身!空からオレンジ!?」(2013年10月6日(日)放送)


 特撮「仮面ライダー鎧武(ガイム)」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

仮面ライダー鎧武(ガイム)公式サイト(テレビ朝日版)
http://www.tv-asahi.co.jp/gaimu/

仮面ライダー鎧武(ガイム)公式サイト(東映版)
http://www.toei.co.jp/tv/gaimu/index.html

 地上波・テレビ朝日系での視聴です(放送:毎週日曜 8:00〜8:30)。


■概要

 平成仮面ライダーシリーズ第15作目。今回のテーマは「戦国武将」と「フルーツ」。脚本は「まどか☆マギカ」とかでアニメ業界の超売れっ子になった虚淵玄氏。

第1話 変身!空からオレンジ!?


■あらすじ

 架空の都市「沢芽(ざわめ)市」では、「ロックシード」という機械で「インベス」という謎の生物を呼び出し戦わせる「インベスゲーム」が流行っていた。ある日、ダンスチーム「鎧武」と「バロン」のいざこざの解決でもインベスゲームが行われ、鎧武は負けてしまう。

 以前鎧武の一員だった「蔓葉紘汰」(かずらば・こうた)は、今はチームを抜け、自分を育ててくれた姉に報いようと色々な仕事を掛け持ちしている。ある日、紘汰は鎧武のリーダーで友人の裕也が面白いものを手に入れたというので出かけるが、呼び出し場所には異世界への入り口があり、そこでは木の実が茂り、また巨大なインベスが徘徊していた。やがて紘汰たちは「ビャッコインベス」に襲われ慌てて逃げ出す。紘汰がもいだ木の実はロックシードに変化し、紘汰は拾ったベルトにロックシードをはめ込んで変身すると、ビャッコインベスを倒した。

今週のゲスト怪人=ビャッコインベス


■感想

 ライダーの新作というだけでなく、「あの」(とつけずにはいられない)虚淵玄氏がシナリオを書いた新作ヒーロー物ということで、一体どうなるかと思ったのですが…、結論から言うとそこそこまともに出来ていました。

 いや、まぁね、いきなりダンスチームの勢力争いがどうのという展開になだれこんだのでガックリ来ましたし、さらにそのあと「よーし、勝負はインベスゲームでつけるぜ!」とか言っておいて、その勝負内容が「ミニ怪獣対決ゲーム」だと解ったときには「………、もしかして、ここに新たなバカ番組が始まってしまったのか…」と戦慄しましたが、そのあとの変身グッズを手に入れて変身して怪人をやっつけて、という一連の流れはまずまず「ライダーらしさ」が出ていました。


 あー、良かった〜、プロデューサーが「売れっ子虚淵玄さんのやりたいようにやってください」とかフリーハンドでお任せした結果、日曜朝から「サイコパス」みたいなブラックな世界観が展開されてしまうんじゃないかと、そのように危惧していたのですが、とりあえずそんな恐ろしい事態は回避されたようです。ニチアサキッズ無視、中高生以上のオタクでないと追随できない虚淵玄ワールド大爆発、なんてことはありませんでした。


 し・か・し、虚淵玄氏の事だから、最初は「ニチアサキッズ枠らしいストーリーに迎合したんですね」とか安心させておいて、第三クール辺りからサイコパスとかブラスレイターとかまどか☆マギカとかに匹敵する超絶展開を持ち出してくるかもしれないので、決して油断してはならないでしょう。後に「2013年枠のライダーはトラウマもんだったよなぁ」とか後世に語り継がれたりして。


☆おまけ

 変身ベルトのと仕掛けで、刀を動かすとオレンジがサクッと切り取られて断面が見える、というギミックに笑いましたわ。