感想:NHKドラマ(新番組)「実験刑事トトリ2」第1話「罪深き建築家の肖像〜実験刑事ふたたび」(2013年10月12日(土)放送)


 NHKドラマ「実験刑事トトリ2」(全6話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

土曜ドラマ「実験刑事トトリ2」|NHKオンライン
http://www.nhk.or.jp/dodra/totori2/

 NHK 総合での視聴です(放送:毎週土曜 21:00〜21:58)。


■概要

 原作無しのオリジナル作品。昨年(2012年)秋に放送した作品の続編。ジャンルは「刑事コロンボ」系の推理物。シナリオの西田征史氏は昔アニメ「タイガー&バニー」も書いてました。


■キャスト

都鳥博士…三上博史
安永哲平…高橋光臣
マコリン…栗山千明
川中弥生…高橋愛
三船隆昭…笹野高史

第1話 罪深き建築家の肖像〜実験刑事ふたたび


■あらすじ

>世界的な女性建築家・久保美千代(木野花)は仕事でペアを組む男性建築家・内藤(丸山智己)から独立を切り出される。アシスタントの女性・有香(大和田美帆)との結婚を機に独り立ちをしたいというのだ。美千代は自分の顧客たちが有香の強引なセールスによって内藤の新しいアトリエへと奪われていることを知り、有香の殺害を計画する。

 女性建築家「久保美千代」は、弟子でパートナーの「内藤」とのコンビで、様々な賞を受賞していた。やがて、内藤はスタッフの「有香」との結婚を機会に独立するが、美千代は有香が自分の顧客に接触して次々と仕事を奪っていることを知る。美千代は仕事中と偽装して外出し、有香を訪ねて殺害して強盗の仕業に見せかけた。

 事件の担当になった都鳥は、細かい手がかりを積みかさね(被害者が来客用にケーキを買っていた他)から、美千代の犯行と推理する。さらに美千代が犯行時間中建築模型を作っていたというアリバイも、「あらかじめ箱型の模型を多数作り置きしていた」という事に気がつき、破ることが出来た。しかし、犯行時に被害者の悲鳴が外に聞こえなかったという謎が解けない。内藤はその話を聞き、美千代が犯人だと気が付いて殺そうとするが、都鳥にとめられる。実は内藤の家は美千代と内藤の設計で、外に声が漏れない隠し部屋が有ったのだった。隠し部屋を知っているのは内藤・有香・美千代だけで、美千代の犯行は明白だった。実は美千代は、仕事を奪われたことの恨みでは無く、有香が内藤を奪ったたため憎んで殺したのだった。



■感想

 前作は全5話のうち、3,4,5話を視聴済み。前作は明白に「刑事コロンボ」の真似でしかも話の深みで負けているということであまり評価していなかったのですが、何故か帰ってきてしまいました。

 今回もいつものように倒叙形式ですが、「アリバイ作りの方法」「悲鳴が聞こえなかった理由」については視聴者にも隠して進めるなど、上手いやり方をしていて、まずまず面白うございました。

 今後の5本も同じようなレベルだと嬉しいのですけどね。