感想:NHKドラマ「実験刑事トトリ2」第6話(最終回)「学園がけがされる時」(2013年11月16日(土)放送)


 NHKドラマ「実験刑事トトリ2」(全6話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

土曜ドラマ「実験刑事トトリ2」|NHKオンライン
http://www.nhk.or.jp/dodra/totori2/

 NHK 総合での視聴です(放送:毎週土曜 21:00〜21:58)。

第6話(最終回) 学園がけがされる時


■あらすじ

>とある私立学園の理事長・亜希子(岸本加世子)は、学園の経理をめぐる不正にひそかに手を染めており、そのことを若い教師・香織(吉田羊)に知られ、強く非難される。亜希子は香織の口を封じるための犯行を計画し、初等科の合唱部の合宿訓練を利用して彼女を殺害する。合宿所にある建物のあいだの距離を考えると、亜希子が殺害を犯すことは絶対に不可能である。都鳥(三上博史)はそこに仕掛けられた大胆なトリックに迫ろうとして…。

 前回の事件後、安永は刑事に向いていないと考え、辞職願をしたためていた。

 私立学園の学園長・新井亜希子は、教師としては生徒たちから慕われていたが、その一方で教科書の出版社と癒着しワイロを受け取っていた。正義感の強い教師・香織は、亜希子に辞職しなければこの事を理事会にばらすと詰め寄り、亜希子は合唱部の合宿後退職すると約束する。そして合宿中香織を殺害し、あるトリックでアリバイを作る。都鳥はすぐさま亜希子を疑うが、犯行時、合宿に使用していた二つの建物のうち、事件現場の建物と反対側にいたという生徒たちの証言があった。しかし都鳥は生徒の証言から、亜希子が生徒たちに自分たちの居る建物を錯覚させていたことを証明する。

 事件解決後、安永は退職を考え直して、都鳥にコンビを続けさせて欲しいと頼み、都鳥は上から目線で許可するのだった。


■感想

 今回も都鳥がガンガン追い込みまくるという描写は無く、亜希子の位置を錯誤させるトリックの謎解きが全て、という感じでした。まあこういう謎解きモノを6本も真面目に作るのは厳しい、というのは解りますけど、もう少しクオリティを維持して欲しかった。

 しかし、まあ、全体的にそこそこではあったので、続きがあったら見てあげてもいいです。


■トリック解説

[南棟]---*○*---[北棟]


 舞台は森の中にある二つの建物。両棟間の道は基本的に一本道だが、途中で二股に分かれてループ上になっている。分かれ道にはそれぞれ地蔵(*印)が置いてある。

 犯人は生徒たちに、北棟から南棟に行く際に、(分かれ道の)地蔵に出会ったら、二回とも左に曲がるように指示した。本来ならこれで北棟から南棟に移動するはずだが、犯人はその前に南棟側の地蔵を隠しておいた。すると生徒はグルっと一周して北棟に戻ってしまう。これで位置を誤解させたあと、犯人は北棟の側で犯行を行った。これで「自分は南棟にいたので北棟で犯行は行えない」というアリバイを作った。