感想:アニメ「COPPELION」第9話「陽動」(2013年11月27日(水)放送)


 アニメ「COPPELION(コッペリオン)」(全13話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

StarChildCOPPELION
http://www.starchild.co.jp/special/coppelion/

 CS放送・AT-Xでの視聴です。

第9話 陽動


■あらすじ

 小津姉妹が撒き散らした汚染物質は風に乗って拡散を続け、このままではプラネットは二日以内に汚染に飲み込まれると判明した。助けのヘリはまだ来ず、進退極まったかと思われたが、荊は高架電車を走らせ汚染の上を脱出することを思いつく。そして、荊たちが小津姉妹を陽動でひきつける一方で、源内たちが電車を復旧させる事にした。一方、息吹の出産が迫り、タエ子が取り上げるしかなくなるが、経験の無いタエ子は動揺する。しかし以前荊たちが助けたあやめ婆さんが産科のベテランだとわかり、無線でサポートしてもらうことになった。脱出の土壇場になって、息吹は子供の父親で第一師団の兵士も助けて欲しいと頼んできた。ぎりぎりになって葵もついに引きこもりをやめ部屋から出てきた。そしてついに荊たちは出陣した。


■感想

 ふと気が付くと、序盤とはかなり雰囲気が変わってきた…、えっ? 「小津姉妹の姉は放電以外にイオン感知能力も有って人の動きをキャッチできる」? なんじゃそりぁぁぁ、ますます悪の改造人間じゃん。


 作者氏が連載途中で(というか今も途中ですが)方針変更を迫られたのかなぁ…、『先生、レスキューばかりでは人気が取れません。悪のコッペリオンを出して、凄い能力をを持たせて、荊たちとバトルさせましょう! あっ、どうせなら美人の双子姉妹なんかいいですね』とかいう会話があったのかな? まあ作者氏が描いている途中で行き詰ってきて、「よし、これからはクローン超能力人間同士のバトル路線にしよう!」とか思ったのかもしれませんけど。そのうち荊たちの『封印されていた超能力』(火炎放射とかテレポートとか念動力とか)が目覚めない事を祈る。


 という点はいささか気がかりですが、話としては特に失速する様子もなく面白いので、「レスキュー話は序盤(ドカベンでいうところの柔道編)」であり、これからのバトル編が本筋だ、と頭を切り替えれば良いのかも知れません。まあそれでもOKOK。


 それにしても、小津姉妹のキャスティング…(小津歌音:堀江由衣、小津詩音:坂本真綾)…、どーもしっくりこないんですよねぇ。堀江結衣声で悪どいことを言われてもいまいちピンとこないし、坂本真綾さんのほうはどうもキャラを掴みかねているというか、老け声の女子高生という感じで…、攻殻の素子とか物語の忍とかは問題ないのですが…


★ついで

 荊たちが息吹の子供の父親の件で驚いていましたが、まず最初に「一体誰の子供なんだ」と疑問に思わないものなんでしょうか。む? まさか五次郎との子供(!)だとでも思ってみんな気が付かないフリをしていたのか?