感想:アニメ「WHITE ALBUM2」第8話「やがて冬が始まって」


 アニメ「WHITE ALBUM2(ホワイトアルバム2)」(全13話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

WHITE ALBUM2 TVアニメ
http://whitealbum2.jp/

■原作ゲーム(18禁)サイト
http://leaf.aquaplus.jp/product/wa2ic/index.html

 BS11での視聴です。

第8話 『#8 やがて冬が始まって』


■あらすじ

 12月、期末テスト終了後。学園祭で春希と雪菜が恋人になった後も、春希や雪菜はかずさを親友として扱いいつも三人で行動していた。テストで山のように赤点を取ったかずさだったが、春希と雪菜のサポートでなんとか留年を免れ、卒業出来ることになった。

 クリスマス。雪菜の強引な希望により、三人は雪山の温泉に一泊旅行に出かける。雪菜は大はしゃぎで、今後もクリスマスは毎年三人で集まりたいと言うが、かずさは約束できないと冷たい返事をして微妙な空気になる。しかしそのあとかずさは冗談だとごまかし、卒業後は音楽の道に進みピアノコンクールに参加することを明かす。


■感想

 …、「これなんてエ○ゲ?」とつぶやいてしまうような展開でした…、高校生男女三人だけで一泊旅行って…、そもそも雪菜の家は、娘が学園祭で歌うと言い出しただけで父親が家族会議を招集するくらい厳格な家庭でしたよね? いや、厳格ではなくても、「高三の娘に、同級生の男との一泊旅行にOKを出す家庭」なんてものは、あの世界観では無いと思うのですが…、親に黙ってこっそりと出てきました、という描写もなかったし… ということで、心の中で「おいおい」と突っ込みを入れていたら、さらにダメ押しで年頃の男女が露天風呂で混浴してしまうという…、やはり『そういう類のゲーム』が原作ということで、どうしてもこうなってしまうのでしょうか…、今までが真面目路線だっただけに、ちょっとガクッときたことは否めない。


 しかし相変わらず細かい部分の芝居には光るものがあります。宿でかずさが「将来私に男が出来たらどうするんだ」と言って、それを聞いた春希が反射的に「えっ?」と口にした瞬間、雪菜が横目で春希の表情を見ていて、そのあと暗い顔をしている辺りが実にイイ。この「かずさは親友で仲良く居たいが、春希を取られるのは困る」という微妙な感情の表現がたまらない。このあたりに磨きがかかってくれば、学生恋愛アニメの最高峰(と信じる)「true tears」超えが出来るかもしれません。注視していきたいところです。