感想:レディコミ+その他的雑誌「もっと! Vol.6」(2014年3月17日発売)


 発売日:2014年3月17日(3,6,9,12月の17日発売)
(※以下、雑誌の内容に触れていますのでご注意ください)

秋田書店 もっと!
http://www.akitashoten.co.jp/motto

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花のズボラ飯 久住昌之水沢悦子

 今回は蕎麦を食べる話。蕎麦を水でしめる場面で、ヤンキー風に「しめてやんよ」とか言っているのにクスッと来た。



それでも世界を崩すなら 陸野二二夫

 新連載。コメディ。13歳の女の子が魔王的な物を召還して「世界を破滅させて」と頼んだら、魔王様が「はぁ〜、お前友だちいないだろ。卒業までに友達を作れたら考えてやるよ」とかいう展開に。


 という事で世界破滅モノのはずが、ぼっち女子中学生の友だち作り漫画には早変わり。新人らしいのですが、なかなか面白い。



空想少女 さと

 二本立て。「人に親切にする代わりに御代を貰っていた少女が、超大金持ちの娘だけど友達の居ないキャラと知り合いになり……」/「仕事をやめてバイトで食いつないでいる主人公が、バイトの昼休みに女子高生と二人きりになるものの、話すネタが無くて……」


 これ「オムニバス百合シリーズ」だったんですねぇ。確かに両方とも女性二人の話でした。ネットで連載中の「フラグタイム」(http://tap.akitashoten.co.jp/comics/fragtime)も含めて、この方百合漫画家にシフトしたんですね。ゾンビ漫画も面白かったのですが。



ちーちゃんはちょっと足りない 阿部共実

 最終回。ちーちゃんがいなくなって、友だちの子が探し回ります。で、町をさ迷ううち、友人(だと思っていた子)がイメチェンして別の友だちグループと楽しそうに歩いているのを見て、「ああ、私は嫌々付き合ってもらっていただけなんだな」とか気が付いたり。で、色々と自分を卑下した挙句、遊びに出かけていたちーちゃんを無事見つけておしまい。


 この人の漫画って、明るい時は明るいけど、いざ重苦しいほうに踏み込まれると読後感が「不愉快」という程ではないものの、なんかイヤーな汚れが心の中に沈殿していくような感じですよね。まさにそんな最終回でした。どうしろというのだ……



コールド・ケース coldcase 原作:石井光太 漫画:内水融

 第一章最終回。連続殺人の容疑者の家に踏み込んで、突撃インタビューしてみるものの、相手の家族から追い出される。そしてその時の映像はモザイクを最小限にして放映し、「周囲の住民への警告」みたいすることで、今回の話はおしまい。


 何故レディコミ系の雑誌にこの絵柄とこのハードさの漫画が載っているのかが解らない。面白いけど、これコミックバーズだとか、あっち系の雑誌に載ってしかるべきタイプです。
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