雑談:ウォーゲーム関係:昔はガチなヒストリカル物しか許されなかったけど……、という話

ゲームジャーナル51号
http://www.gamejournal.net/item_list/gj_051/index.html
>日本史ウォーゲーム 20年前の 宿題の採点は?

 ウォーゲーム雑誌「ゲームジャーナル51号」で、関ヶ原ゲームを例に、昔(30年前)と現在のウォーゲーマーのヒストリカル度合いのこだわりを云々したくだりがありまして、同じ「関ヶ原」の戦いのゲームでも

・30年前:武将の配置が史実と多少異なる程度(くらいしか客が許さなかった)
・現在:西軍が関ヶ原盆地を突破して東に向かって、江戸の町に火をつけられる(それを客が許す)

 と随分変わったなぁという話がありました。


 まあ、これについて、多分みんな似たようなことを考えていると思いますが、ユーロゲームの影響じゃないですかねぇ。例えば、重鎮・鈴木銀一郎先生も大絶賛の「ストラグル・オブ・エンパイア」(これに触発されて「新・戦国大名」をデザインしたとかなんとか)。

■ストラグル・オブ・エンパイア 完全日本語版(STRUGGLE OF EMPIRES)
http://www.arclight.co.jp/ag/agbg/agbg.php?code=LG-0089
>メーカー:EAGLE GAMES デザイナー:Martin Wallace
>キミの戦略が、外交が試される! “ヒゲの大佐”もお墨付きのマーチン・ウォレスの名作!
>本ゲームは、18世紀のヨーロッパ列強諸国の勢力拡張ならびに権益獲得競争を取り扱うゲームです。

 ヨーロッパ諸国による植民地獲得競争ということで、シミュレーションゲームでも過去に同様のテーマのものが有りましたが、このゲームは特に歴史を再現するような陰謀ルールとかは無いようですが、面白いと大評判です。こういう作品に触れていれば、例えシミュレーション系から入ったゲーマーも、洗脳、もとい目からうろこが落ちて「そんなにヒストリカルとかなんとかにこだわらなくて良いんじゃね?」と変わっていくのも当然かと思われます。その結果が江戸に放火可能な関ヶ原ゲームであると。まあ、ゲームのヒストリカル具合を巡ってゲーマーの醜い争いが起きない世の中になったのだとしたら、それはそれで良いんじゃないですかね。



★おまけ

●ストラグル・オブ・エンパイア 7人プレイ リプレイ 前編 : ある元心理カウンセラーのボードゲーム日記
http://blog.livedoor.jp/akirapsychology/archives/52374009.html

●ストラグル・オブ・エンパイア 7人プレイ リプレイ 後編 : ある元心理カウンセラーのボードゲーム日記
http://blog.livedoor.jp/akirapsychology/archives/52374129.html