感想:NHK番組「音で怪獣を描いた男〜ゴジラVS伊福部昭〜」(2014年7月6日(日)放送)

 NHK番組「音で怪獣を描いた男〜ゴジラVS伊福部昭〜」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■音で怪獣を描いた男 〜ゴジラVS伊福部昭〜 - NHK
http://www4.nhk.or.jp/P3196/

 NHK BSプレミアムでの視聴です(放送日:2014年7月6日(日) 23:00〜24:00)。


■概要

>映画「ゴジラ」について、ある映画監督がこう評しました。「名作といわれる映画には、かならずある優れた特徴を持つ音楽があり、ゴジラもまた、その音楽によって記憶に刻まれる作品になっている」―――。

ゴジラという強烈なキャラクターと特撮映像に加え、もうひとつ「ゴジラ」を名作たらしめているもの、それが音楽です。

>作曲したのは、今年生誕100年を迎える作曲家 伊福部昭。彼の音楽はゴジラ映画の印象を決定的なものにし、続編にも影響を与え続けることになります。この夏のハリウッド版新作『GODZILLA』の音楽を担当した、「ハリーポッター死の秘宝」や「英国王のスピーチ」などで知られる作曲家アレクサンドル・デスプラもまた、伊福部の音楽を学ばずして、ゴジラという存在を表現することはできないといいます。

>なぜ、伊福部の音楽は愛され続けるのか?番組では、「ゴジラ2000」に出演経験もある俳優の佐野史郎をナビゲーターに、60年生き続けるゴジラ音楽がいかにして生まれたのか、その誕生秘話から完成までのプロセスを担当者の証言と再現ドラマを交えて振り返るとともに、作曲家 伊福部昭がその音に込めたメッセージを読み解きます。


■出演者
佐野史郎(俳優)、黒柳徹子(女優)
アレクサンドル・デスプラ(『GODZILLA』音楽作曲)ほか
再現ドラマ:吉沢 悠(俳優)、原田佳奈(女優)ほか


■内容

 再現ドラマパートでは、伊福部昭東宝から依頼を受け、円谷英二に頼み込んで映像を見せてもらって作曲して、といったエピサードを紹介。


 また佐野史郎がナビゲーターとなり関連エピソードを紹介していきました。

・伊福部の経歴紹介
・伊福部の弟子に頼んでゴジラのテーマの分析をしてもらう(繰り返しが多い、低音にあえてバイオリンを使っているetc)
ゴジラの泣き声はコントラバスの音を加工したというエピソードを紹介
・伊福部は実は1995年の「ゴジラデストロイア」までゴジラ音楽をやっていた
・1954年版映画の中で合唱していた女性たちを呼んで来たり
・最後にお墓を訪ねたり



■感想

 7月のゴジラ映画一杯放送前の煽り番組的なものパート2。淡々と経歴を紹介していくのかと思ったら、再現ドラマ有り、曲の分析有り、と目一杯詰め込んだ内容で、これまたオタクを満足させてくれる高水準の番組でした。