感想:ウォーゲーム雑誌「Game Journal(ゲームジャーナル) No.52」『信玄上洛』(2014年9月1日発売)

ゲームジャーナル52号 信玄上洛

 発売日:2014年9月1日(3,6,9,12月の1日発売)

ゲームジャーナル公式サイト
http://www.gamejournal.net/

■今号のページ
http://www.gamejournal.net/item_list/gj_052/index.html


■付録ゲーム

信玄上洛(ゲームデザイン:福田誠)

>「信玄上洛」は福田誠氏のデザインで1986年に出版され、日本史ボードウォーゲームの世界に旋風を巻き起こした「戦国群雄伝」シリーズの記念すべき第一作で、元亀三年、足利義昭、浅井・朝倉、本願寺雑賀衆などと手を組んで対信長包囲網を結成し、織田・徳川連合領に侵攻を開始した武田信玄が、病に倒れずに上洛を目指したら…という歴史のIFを仮定したボードウォーゲームです。

>今回の再販では、一部のリサーチの正確化、ルールの明確化等を除き、初版を忠実に再現しました。

 全てが懐かしい「戦国群雄伝」シリーズの1作目「信玄上洛」です。ちなみに、2000年に国際通信社から発売されたリメイク版「信玄最後の戦い」(http://commandmagazine.jp/com/036/index.html)という物もあるのですが、そちらはユニットのレーティングをいじったためにバランスが崩れたと言われていて、そちらをさりげなく(?)DISっているように読めます……、勘ぐりすぎ?



□特集:信玄上洛

 ヒストリカルノート(福田誠氏/多分初代ツクダホビー版についていた物)、松田大秀氏のリプレイ漫画、ゲームのプレイ指針、デザイナーズノート、など、いつも通りの内容。今回は連動企画として、座談会「ゲームの殿堂」でも「ゲームの中の武田信玄」と題して、信玄登場ゲームを総ざらえしています。

 ところで、リプレイ漫画のP21ですが「下書き」が残っているのですが……、こういうのは時間が無くて落としかけた漫画にまま見られるのですが、そういうことなのかしら?



□その他

・ゲームガイド(新作紹介)

 ゾンビゲーム「ZONBICIDE」を2ページも割いてレビュー。このジャンルはいくらでも新作が湧いてきます。みんなゾンビゲーがどれだけ好きやねん。



[連載]絶版ゲーム再生Project RENEWAL(錦大帝)

 今回の御題はエポック「三国志演義II」。本文中でも触れられていますが、1991年頃とブーム最末期に発売されたので知名度低そう。発売当時は「何故IIと名乗りながら先代とまるでシステムが違うのか?」(初代はマルチ/IIは戦術級)とそればかり気になってました。あと、このゲームを見るとタクテクスやシミュレイターの休刊とか、あの当時の嫌な状況が自動的に思い出されて、なにか涙ぐみそうに……、ウォーゲームブームが戻ってきて(?)ホントに良かった。



[連載]第二次大戦 各国軍隊 部隊編制研究シリーズ(古谷晋作)

 元々細かい字がびっしり並ぶ連載なのですが、今回のP67は本文パートのあまりにもあんまりな字の小ささに絶句しそうになりました。まだ老眼は来ていませんが、いくらなんでもこれは無いんじゃない? せめて他のページと同じサイズにしてください。



□次回予告

 No.53(2014年12月1日発売予定)の特集/付録ゲームは「激闘! スモレンスク電撃戦」。三部作「激闘!バルバロッサ電撃戦」シリーズの第二弾です。早っ、もうあれから一年経つのか……


 イマイチバンチ力に欠ける号でした。