感想:NHK番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」(NHK総合版)『File-12 森の獣人・ビッグフットを追え! Part2』(2014年8月30日(土)放送)


 NHK番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」(NHK総合版)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー - NHK
http://www4.nhk.or.jp/darkside/

 NHK総合での視聴です。(放送:毎週土曜 22:30〜22:50)

『File-12 森の獣人・ビッグフットを追え! Part2』


■内容

>未知の巨大類人猿?アメリカで目撃多発、謎のビッグフット第2弾!最新映像、死体を発見?足跡や進化を生物学的に私たち人類と比較しながら検証、実在の可能性を徹底追究!

>死体発見!?雪山で姿を撮影!?今年も新たな話題が続く未知動物ビッグフット、実在の可能性を生物学的に徹底検証する。ヒトや類人猿の歩行を研究する世界的学者が、巨大な足跡を分析して導いた、その正体の大胆な仮説とは?サルと人類の進化の歴史上、ビッグフットは存在しうるのか?人類の意識に脈々と生き続ける“人に似た巨大な隣人”の記憶とは?数百万年の時空を越え、ビッグフットの真実に迫る!【ナビゲーター】栗山千明

 BSプレミアム版の「File-04」(2013年8月14日(水)放送)から。


 まず2014年5月にカナダの雪山で撮影された最新ビッグフット映像。雪の中を進む影はビッグフットなのか? また2014年1月には「ビッグフットの死体」を見世物にする人が登場。もっとも仕掛け人が自分で「これは作り物でーす」とばらしてました。


 19世紀、アメリカ開拓者たちはロッキー山脈近辺の先住民から、毛むくじゃらの巨大生物「サスカッチ」の話を聞かされた。やがて20世紀に入ると、金の採掘者たちの中からもサスカッチを見た、誘拐された、etcという話が出るようになった。そして残された巨大な足跡から、サスカッチは「ビッグフット」と呼ばれるようになった。しかし、やがて「あの足跡は私が足跡スタンプで作ったインチキです」と名乗り出る人たちが現れるようになって来た。ビッグフットはやはりウソ生物なのか?

 動物の足跡の研究をしている世界的権威によると、スタンプで作った偽足跡は、押し付けたあと引き剥がす際、土がくっついてくるので表面が細かく逆立ってしまうため、偽だとすぐわかるという。しかし、そういうインチキを排除したあとに、本物っぽいものが残るという。それは足跡の中ほどに「中折れ現象」という、足が手に近いゴリラやチンパンジーのような足でしかつかない痕跡が見られるからである。しかしゴリラやチンパンジーの足の形は人の手に近く、人間の足跡風のビッグフットの足跡とははっきり異なる。


 ある人たちはビッグフットの候補として、チンパンジー系で太古アジアに住んでいた「ギガントピテクス」や、人類系でアフリカに住んでいた「パラントロプス」を挙げている。しかしギガントピテクスのような大型類人猿は北緯30度以上では見つかっていないのでベーリング海経由で北アメリカに来た可能性は低い。またアフリカから南米に「小型の」サルが漂着してきたらしいことは解っているが、大型類人猿が海を渡った可能性はまずない。それでも先述の足跡の権威は「未知の類人猿がいるのかもしれない」という考えで研究を続けているという。


 何故アメリカ人はビッグフットネタが好きなのか? それはかつては開拓民は自然と戦っていたが、現在ではそういうことは無くなり、機械文明に囲まれる暮らしとなってしまった。そしてビッグフットは、かつての開拓民の代わりに自然と闘う象徴となったからだという。だからビッグフットの話題が尽きないのだと。


 先住民の伝説では、森の中には「シアコ」という生き物がいて、人が必死で探している間は姿を見せず、こっちが諦めた頃に出てくるのだという。


■感想

 台風特番etcで放送が流れていた回の「再起戦」。既に一度見た話しですが、今年の最新目撃映像とかを入れてくれているのが嬉しい。