感想:ゲーム雑誌「ゲームグラフィックス Vol.17 (1889 1/1)」


 CGの本ではなく、1986年〜1991年に大日本絵画が発売していたテーブルゲーム等を扱う雑誌です(1991年休刊)。古雑誌を手に入れて、四半世紀遅れて感想を書いています。

 発売日:1988年12月15日(偶数月15日発売)

■(参考)大日本絵画
http://www.kaiga.co.jp/shop/

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■内容

◆特集『ファンタズム・アドベンチャー

・公開プレイの記録、戦闘全般の考察。


TRPGパート

・[連載]T&T関係。最終回。何故かT&Tとは全く関係の無い業界批判話で、「某出版社が自社ゲームについて書いてある同人誌を検閲し気に食わない箇所を黒塗りさせた」「ライターに、真面目にTRPGを紹介していないものがいる」「プレイヤーも情報をクレクレいうだけで受身すぎる」とか、厳しい事を書いています。まあこのあと、TRPG業界は1990年代前半に空前の繁栄を迎えたのですが、この苦言が効いたのだろうか……



◆ウォーゲームパート

・歴史読み物。バルジの戦いの中のパイパーの進撃関連

 ウォーゲーム関連はこの4ページしかなかった……、しかも「パイパーの戦いのゲームは有りません」とな。


◆その他ゲームパート

 スロットレースについて数ページ。



◆読者参加ゲームパート

・[連載]FANTASIA(剣と魔法系世界の一員となってミッションを達成する的ゲーム)

 遊演体のネットゲームと同様な「ストーリーのある読者参加モノ」をこの雑誌でもやっていたんですね。知らなかった。当然『有料』で、参加する前に小為替を送れという指示が、当たり前とはいえ切ない。コンプティークでやっていた「ロボクラッシュ」とかは有料でしたっけ?


・[連載]フィクショナル・トルーパーズ(中東の架空の二国の戦争に戦闘機パイロットで参加)

 11回目の結果発表とリプレイ漫画。


・Newイングリッズ・レース再開にあたり

 読者への希望調査。「New」について「有料化。1000〜1500円」「FANTASIAと同じ時期にはやらない」とした上で、参加の意欲を問うています。どうなったんでしょうね。



◆付録

 ファンタズム・アドベンチャーのオリジナルシナリオ。
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 ……、まあこんなもんか?