感想:NHK番組:推理系番組「謎解きLIVE 忍びの里殺人事件」第一夜(2014年9月13日(土)放送)


 NHK番組:推理系番組「謎解きLIVE 忍びの里殺人事件」(全2回)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

NHK 謎解きLIVE 忍びの里殺人事件
http://www.nhk.or.jp/nazo/index.html

 NHK BSプレミアムでの視聴です(放送日:2014年9月13日(土) 21:00〜22:30)。


※こちらもどうぞ→ 「謎解きLIVE」シリーズ内容・感想まとめ

■概要

>去年放送し話題を呼んだ『謎解きLIVE』の第2弾。舞台はM県伊加市―忍者の里として知られる町で起きた不可解な殺人事件。犯人は誰?原作はミステリー界の鬼才、麻耶雄嵩。複雑な謎に挑む探偵役は人気ミステリー作家の綾辻行人の他、小島慶子マキタスポーツ。データ放送で視聴者自らも謎解きできる参加型エンターテインメント。二夜連続放送の第一夜。見事トリックを見破れば二夜目の最後にニックネームが表示されるかも。

>【出演】綾辻行人小島慶子マキタスポーツ金澤美穂,椎名琴音,森岡龍,宮川浩明,小野麻亜矢,夛留見啓助,小川武倫,清水葉月,中村邦晃,眼鏡太郎,日栄洋祐,工藤時子,しのへけい子,よしのよしこ,麻耶雄嵩

>ミステリーを愛してやまない諸君に送る極上の2日間、謎解きLIVE。

>2013年12月の『英国式ウイークエンド殺人事件』は楽しんでいただけただろうか。事件後、当推理倶楽部CATSには全国の探偵諸君から、お叱りや励ましとともに日本の事件も取り上げてほしいとの声が大量に届けられた。しかし、ことミステリーについては目が高い諸君のこと、満足いただける事件を探すのは大変だった。
>喜んでほしい。諸君向きの事件が近々起こりそうだとCATSが誇る優秀な調査員から報告があったのだ。
>事件が起こりそうなのはM県伊加市。歴史的に“忍者”と“俳句”に縁がある街だ。事件発生確率が最大となるのが、9月13日と14日の土日。観光イベント中に何かが起こるに違いないという。
>諸君の推理力をいかんなく発揮してもらえるよう、当ホームページで捜査情報の随時公開を行う。事件の分析に役立ててほしい。
>また自説を披露したいという熱心な方向けに投稿機能も準備した。もっとも投稿は誰でもできるわけではない。プレミアムメンバー試験を受けてパスする必要がある。優秀な諸君には容易いはずだ。是非チャレンジしてほしい。
>もちろん放送を楽しむのに試験は必要ない。データ放送を使って簡単な操作で推理の結果を送信することができる。前回同様、成績優秀者は14日の放送の最後にニックネームを紹介させていただく予定だ。
>また、スタジオにCATSが誇る名探偵にお集まりいただき、推理のお手本を披露していただくつもりだ。ひとの推理に耳を傾けるのもまた名探偵への一歩である。
>諸君の健闘を祈る。

 視聴者参加型推理番組。去年(2013年)12月7日・8日に放送した「謎解きLIVE 英国式ウイークエンド殺人事件」に続く第二弾。推理作家・麻耶雄嵩の書き下ろしストーリー

 番組は、推理ドラマの内容を一定の区切りごとに放送して、その度にゲスト三人に推理をさせるというもの。また同様に視聴者もデータ放送で推理を送信できる。また番組終了後も公式サイト上で番組中に放送されなかった新しい手がかりが随時表示される。

第1夜

■あらすじ

 忍者の里として有名なM県伊加市で二日がかりの謎解きイベントが開催された。参加者11名は全員忍者か松尾芭蕉の格好をして、チェックポイントを巡り、各ポイント毎に謎を解いていく、という形式である。二日目、舞台となる城跡公園内で、参加者の一人「茅町一郎」が絞殺されているのが見つかった。茅町は常にサングラスで顔を隠し、他人と全く交流しない怪しい人物で、死体近くに落ちていた名刺で茅町一郎だと判断される。ところが調べてみると、殺されたのは「丸山佐助」という人物だと判明した。茅町一郎とは丸山の変装だったのか? それともまた別に茅町一郎は存在するのか? 丸山は誰に何故殺されたのか? イベントを撮影していた地元高校放送部の女子高生コンビは、刑事の兄を交えて推理を始めるが……


■感想

 オツムは弱いのですがこの手の推理型番組って大好きで、放送されるとすぐ飛びついてしまいます。

 去年放送の「英国式ウイークエンド殺人事件」(感想→ 第一夜 http://d.hatena.ne.jp/Perry-R/20131207/p5、第二夜 http://d.hatena.ne.jp/Perry-R/20131209/p1)を見た際には、解決編で「おいおい、そんな手がかり、番組内で語られなかったのに、それを元に犯人を示すってひどいだろ」と憤慨したのですが、今回は日本の推理作家がきちんと書き下ろしたストーリーということで、そういうアンフェアは無さそうです。

 事件現場の公園の地図や、アリバイ一覧、その他の資料が公式サイトに掲載され「さぁ、推理してみろ!」と挑んできているのが実に嬉しい。多分映像にチラッとだけ写っていた何かが重要な手がかりになる、というパターンだと思います。お話は、当然のように「関係者はもう誰も彼も利害とか怨恨とかで複雑に絡み合っている」状態で、何がなんだか解りませんが、もう犯人当ては放棄して、頭を空白にしてドラマを楽しみたいところ。


 1990年代頃は、テレビ朝日系で同様の「安楽椅子探偵」シリーズが放送されていて凄く好きだったので、NHKはこの手の企画を年イチのイベントとして末永く続けて欲しいなぁ。