アニメ「グラスリップ」(全13話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)
■TVアニメ「グラスリップ」公式サイト
http://glasslip.jp/
CS放送・AT-Xでの視聴です。
第13話(最終回) 『最終話 流星』
■あらすじ
透子は母親から、彼女もまた若い頃幻のようなものを見ていたこと、さらに彼女もそれが未来の光景だと信じていたものの、実は全く関係なかったこと、を教えられる。
夏休みが終わり、二学期が始まった。登校中の透子を駆が呼び止めた(完)。
■感想
※以下、辛口の感想になっておりますので、本作品が好きな方はご注意ください。
5
4
3
2
1
0
なんだこりゃ。今までやってきたドラマに何一つけりをつけてないのですが、こんなものが最終回と呼べるのか。エンディング曲の後にも何もない事がわかった瞬間、あまりにカタがついていないぶりに、声を上げて笑いました。ホントに。
■総括
もうP.A.WORKSの青春モノは信用しない。
私はP.A.WORKSの古い作品の「ture tears」(http://truetears.jp/)が大好きで、それだけにP.A.WORKS制作の青春物が始まるたびに「あの作品の再来なるか」と期待して、で、その度に裏切られてきたという過去があります。しかし、本作は「ture tears」の監督が戻ってきたというし、一回目で拒絶反応が起きなかったので、もしかしてと期待しちゃったりしたんですよ。
序盤は小学生の恋愛みたいなままごとストーリーでしたが、途中から「未来の欠片」が不吉なビジョンを見せるようになってきたので俄然面白くなってきて、『不吉な未来を透子と駆が変えていく、一種の時間改変SF的な話になるのでは!?」とか盛り上がったりしたのですが……、あー、買い被りもいい所でした。
「未来の欠片」とは結局何だったのか? 冗談で予想していた「透子たちが『未来の欠片ってなんだったのかなぁ』で済ます」を本気でやってくるとは。あの「海岸でカラスが飛んで意識を失った」とか、「雪が降ってきて止まない」とか「ピアノの最中に飛んでいった、冬の花火の世界」とか、アレらは一体なんだったのさ。メインテーマみたいな扱いだったのに説明も無しかーい。
幸の百合ストーリーも全く不発。ダビデ駆を邪魔するために祐を利用するくらい透子が好きだったくせに、「月がどうたら」と告白したら憑き物が落ちたように透子への執着が無くなってしまうとは。それまでに敷いておいた伏線はなんだったんでしょうね。
祐も祐で、一見清楚、実は狡猾な腹黒キャラ・幸に良いように利用されながら、そのあとあっさり許すとかって心広すぎ。あそこから一悶着有るのが普通だと思う。
やなぎと雪哉の関係が進んだのはまあいいことなのでしょうが、雪哉っていつのまに駆を許して透子を諦めたの?
もうホント『結局何がしたかったの?』と再確認したくなるくらい、何を描きたかったのか解りませんでした。こんなアニメ作っちゃダメだよ。