感想:ウォーゲーム雑誌「コマンドマガジン Vol.119 (2014年11-12月号)」(2014年10月20日発売)


 発売日:2014年10月20日(偶数月20日発売)

シミュレーションゲーム (ウォーゲーム) 専門誌 コマンドマガジンWEBサイト
http://commandmagazine.jp/

■今号のページ
http://commandmagazine.jp/com/119/index.html

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■付録ゲーム

『国内戦役:1814』(砂漠のキタキツネ)/『皇帝ナポレオン』(平野茂)

>『国内戦役1814』はナポレオン戦争における1814年のフランス国内戦役を再現した二人用のゲームです。
>本作は16枚のカードをリソースにして部隊を動かす「カード・ドリブン・システム」を採用しており、イベントによる予想外の事態も発生します。

>第2付録は「SSシリーズ」として多くのウォーゲーマーに愛された戦略級ナポレオン戦争ゲーム『皇帝ナポレオン』。『シミュレイター』誌上に掲載された本作に関する歴史記事やデザインノートなど収録しています。



 「国内戦役:1814」は、ポイント・トゥ・ポイント形式のマップでカードドリブンシステム、という、ごくごくありがちなタイプ。


 「皇帝ナポレオン」は……、懐かしいぃぃぃ! 翔企画のSSシリーズで1989年に発売されたもので、でかいエリアの中を将軍たちが右往左往(?)するゲーム。マップはオリジナル版がごちゃっとした感じだったのに対し、シンプルで綺麗になっています。ユニットもカラーで綺麗(ややうるさい感じもしますが)。このゲームは「ナポレオンの戦いをキャンペーンでシミュレート」というより、あの当時の戦争の雰囲気を大掴みするモノ、というイメージですが、そこがシンプルで良い。いつの間にか捨てちゃっていたので再び入手できて嬉しいですわ。


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■雑誌内容

□特集:国内戦役とナポレオン

>●ヒストリカル・ノート ・荒鷲の旗とともに(平野茂)

 シミュレイター27号掲載分の再利用。1814年戦役の流れの説明。


>●チュートリアル・リプレイ ・窮地のフランス、救います!(じんぼただとし)

 「国内戦役:1814」リプレイ。


>●皇帝ナポレオン ・皇帝ナポレオン─ユニット列伝─(平野茂)

 シミュレイター24号掲載分の再利用。指揮官たちの略歴紹介。


>●デザイン・ノート ・皇帝ナポレオンデザインノート(平野茂)

 シミュレイター23号掲載分の再利用。とにかくシンプルなキャンペーン物がほしかったんだよーん、というデザインの動機から始まり、ゲームの概要が説明されています。随所でSSシリーズの「ロンメルアフリカ軍団」を比較対象にしているのが、時代を感じさせるといいますか。


>●国内戦役1814 ・戦いの遺伝子(岩永秀明)

 「ナポレオン・アット・ベイ(Napoleon at Bay)」(アバロンヒル)紹介。


>●ナポレオンの戦い ・将軍ボナパルトから皇帝ナポレオンまで(山内克介)

 「ネイション・イン・アームズ(Nation in Arms)」(コンパスゲームズ)紹介。


 なんつーか、シミュレイターの記事の再利用がやたらと多くて、シミュレイター復刻号か!?と突っ込みを入れたくもなりましたが、それゆえにいつものコマンドマガジンの雰囲気と違って読みやすかったなぁとも思いました(コマンドマガジンって基本的に小難しい文章が並びすぎてイマイチ苦手)。久しぶりに特集に読み応えがあって満足。



□その他

>●風立ちぬ、いざ生きめやも『零戦:海軍航空隊の戦い』(小田貴弘)

 コマンド:タクティカル・コンバット・シリーズの4作目の紹介。10機くらいの編隊同士のぶつかり合いを扱った空戦ケームとの事。ふーむ、こういうのってやっぱ今でも需要有るのかなぁと。
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