感想:アニメ(新番組)「結城友奈は勇者である」第1話「乙女の真心」+第2話「ろうたけたる思い」


 アニメ「結城友奈は勇者である」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■TVアニメ「結城友奈は勇者である」公式サイト
http://yuyuyu.tv/

 BS-TBSでの視聴です。


■概要

 原作無しのオリジナル作品。ジャンルは女の子が戦士に変身して未知の巨大な敵と戦う系バトル物。


■スタッフ
原作:Project 2H
企画原案:タカヒロみなとそふと
監督:岸誠二
シリーズ構成:上江洲誠
キャラクターデザイン原案:BUNBUN
アニメーションキャラクターデザイン&総作画監督:酒井孝裕
アニメーション制作:Studio五組


■キャスト
結城友奈:照井春佳
東郷美森:三森すずこ
犬吠埼風:内山夕実
犬吠埼樹:黒沢ともよ


※初回は1時間スペシャルで1・2話一挙放送。

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第1話 乙女の真心


■あらすじ

 中学生の「結城友奈」(ゆうき・ゆうな)は「勇者部」という部活(ボランティア部的なもの)で日々頑張って活動している。ある日、授業中に友奈の周囲の人々の動きが止まった上に、異世界的な物に迷い込み、勇者部の部員四人だけがここに来たことが解る。さらにそこに巨大な怪物的なモノが出現した。部長の「犬吠埼風」はここが「鎮守様」が作った世界であり、自分たちは鎮守様に選ばれた「勇者」だと説明する。訳がわからないまま、友奈たちは変身し、怪物を吹き飛ばす。


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第2話 ろうたけたる思い


■あらすじ

 友奈は怪物を吹き飛ばしたもののすぐ再生してしまい、「封印」を行なうことでようやく倒すと、直後元の世界に戻ってきた。

 犬吠埼風は「大赦」(たいしゃ)の一員で、有事に備え「勇者」の素質のある人間を集めて「勇者部」に入部させていた。怪物は「バーテックス」と呼ばれ、合計12体存在し、世界の中心である「鎮守様」を狙っている。鎮守様が破壊されれば世界は終わりである。過去にもバーテックスは出現したが、その時は追い払うことしか出来なかったため、再襲来に備えて「勇者」が組織されたのだった。

 「東郷美森」(事故で足が不自由)は、風がぎりぎりになるまで事情を隠していたこと、また自分が前回全く力になれなかったこと、などで、複雑な思いを抱く。直後勇者部はまた鎮守様世界に召還され、バーテックス三体を迎え撃つことになった。友奈たちは苦戦するが、美森が四人目の勇者として覚醒したことで、無事敵を撃破した。


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■感想

 放映まで徹底的に内容が秘匿されていたのですが、いざ見てみてびっくり。「ビビッドレッド・オペレーション」をベースに「まどかマギカ」要素を溶かし込んだ風の、既視感あふるる内容の作品でした。


◆「ビビッドレッド・オペレーション」要素
・女子中学生四人組が、
・世界にとって大事な物を守るため、
・なしくずしに変身して、
・正体不明の巨大怪物と戦う、
・主人公は脳天気系
・仲間の一人は胸がデカイ


◆「まどかマギカ」要素
・サイケな色使いの異世界で戦う
・敵がロボとか怪獣とかでは無くとにかくキモイデザイン
・主人公の先輩格が髪が黄色でおさげ


 真実は不明ですが、私の頭の中では『まどかマギカを見た原作者が「オレもこういうの作りたいな〜」とか思って企画をぶち上げた図』が作り上げられてしまいました。


 序盤は普通の学園ドラマとしてスタートし、途中からいきなり異世界バトル物に切り替えて度肝を抜く、という展開はまあ良いとして、そのあとが「まどマギ」のパク、もとい、凄くよく似ている『サイケ世界でのバトル』ではねぇ。もうその時点でガッカリしましたわ。さすがに「1話で異世界にほうり込まれた後、戻れないまま延々と戦い続ける」という地獄絵は避けてもらいましたが、それでもこれはねぇ。


 基本設定も鎮守様とか大赦とか勇者とか言っていますが、「ビビパン」(ビビッドレッド・オペレーション)とあまり違うように見えないし、バトル時描写は「まどかマギカ」風だし、とにかくオリジナル色が薄い。


 今後の流れもビビパンと大して違うことをするとは思えないし……、もう少し様子を見てみたいけど、「あの『タカヒロ』が原作!」と宣伝するほどの内容でもなかった、というのが正直なところであります。