感想:アニメ「グリザイアの果実」第5話「VOX IN BOX」(2014年11月2日(日)放送)


 アニメ「グリザイアの果実」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■アニメ「グリザイアの果実」公式サイト
http://www.grisaia-anime.com/

■原作ゲーム(18禁)
http://frontwing.jp/product/grisaia/

 CS放送・AT-Xでの視聴です(AT-Xが最速放送)。

第5話 VOX IN BOX


■あらすじ

 猫が死んだあと、みちるは薬で自殺しようとするが、雄二に発見されて事なきを得る。そのあとみちるは普通の状態に戻るが、雄二だけはそのみちるが第二人格の方が演じていることを見抜く。本来のみちるは世の中に絶望して二度と出てくることは無いという。雄二は幸経由で、みちるが第二人格と交わしていた交換日記を手に入れる。

 本来のみちるは友人もいない孤独な少女で、ある日飛び降り自殺をしようと屋上に向かったところ、既に飛び降り決行直前の少女と出会い、奇妙な事にその少女と親友になる。しかしその少女は結局みちるを残して自殺してしまった。やがてみちるは心臓移植を受けるが、その心臓の元の持ち主の人格が現われ、みちると同居することになった。

 雄二は本来のみちるを強引に呼び戻すが、もう死にたいというので、みちるを棺桶の中に入れ、岬の先に生きたまま埋葬した。地下でみちるは過去の幻と会話した末に、やはり生きたいという結論に達して、棺桶から這い出す。実は棺桶は埋められておらず、外には雄二が三日も出てくるのを待っていた。その後、雄二が第二人格の家族(アメリカ)を探し出して、第二人格みちると再会させて、良い感じにおしまい。

脚本 倉田英之


■感想

 あれっ!? もうみちるルートに入っていて、しかもみちるルートは今回でおしまい!? 早っ!


 このアニメ(原作ゲーム)は、『各ヒロインがどす黒い過去を持つ陰欝系』だと思っていたので、実は感動モノだったということに意表をつかれました。話自体は悪くはないのですが……、コンパクトにまとめすぎという印象ですね。ゲームならもっとボリュームが有って話に余韻があるのかもしれませんが、アニメの一人30分×2回展開では短すぎます。「アマガミ」アニメのように一人当たり4話くらいはかけて欲しかった。(まあ、原作もこんなにあっさりストーリーの可能性も有りますが……、知っている人の情報求む)。


★蛇足1

 「VOX」はラテン語の「声」という意味の模様。


★蛇足2

 雄二がどこかの機関の工作員という設定は、別にストーリーの本筋とは無関係で、単に「ヒロインに常人では出来ないような体験をさせる」ためだけの設定なのね、多分。