感想:NHK番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」(NHK総合版)『File-23 怪奇!ロンドン心霊ブーム Part-2 名探偵ホームズと妖精写真事件』(2014年12月6日(土)放送)


 NHK番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」(NHK総合版)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー - NHK
http://www4.nhk.or.jp/darkside/

 NHK総合での視聴です。(放送:毎週土曜 22:30〜22:50)

『File-23 怪奇!ロンドン心霊ブーム Part-2 名探偵ホームズと妖精写真事件』


■内容

>妖精は実在した!?世界衝撃!妖精と美少女5枚の写真。名探偵ホームズの作者コナン・ドイルはなぜ“本物”と宣言した?貴重な証拠が日本・関東に?事件の真相を徹底追究!


>森の中、美少女とたわむれる小さく美しい妖精たち。20世紀初頭にイギリス・コティングリー村で撮影された5枚の謎の写真は、世界中に衝撃を与えた。これを本物と訴えたのが「シャーロック・ホームズ」の作者コナン・ドイルだったことが、さらに話題を呼んだ。妖精は実在するのか?トリックか?なぜ論理的な名探偵の生みの親が、妖精実在を主張するのか?カギをにぎる貴重な証拠は、なぜか日本・関東に!?事件の真相を徹底追究!

 BSプレミアム版の「File-09」(2014年5月7日(水)放送)から。


 イギリスの19世紀後半の心霊ブームは、マジシャンによりインチキが暴かれることで沈静化していった。しかし1920年12月、雑誌「ストランド・マガジン」は「妖精が写った写真」を掲載した。しかも、それを発表したのは、シャーロック・ホームズの作者で世界的有名人のコナン・ドイルだった。妖精写真を撮影したのはコティングリーという村に住む二人の少女「フランシス・グリフィス」と「エルシー・ライト」。当時本物か偽者かで大論争となった。


 ドイルは若い頃は霊とかその手の心霊現象には懐疑的だったが、否定するため心霊現象研究組織「SPR」に参加し、色々資料を調べるうち、思惑とは逆にどうにも否定しきれなくなっていった。そして第一次世界大戦ですさまじい戦死者が出たとき、犠牲者の家族に「死んだ人たちは死後の世界で幸せに暮らしていますよ」と語るため、最後には肯定派に転じて、死後の世界・霊の存在を受け入れた。妖精とは死者の霊が変化したものという説が有るため、ドイルはこの写真を信じた。心底信じていたというより、「子供が写真を偽造した」とは考えたくなかったらしい。ドイルは1930年に亡くなった。


 1983年、その撮影者の一人が「あれは偽者でした」と告白した。絵本の妖精の絵を切り抜き、ピンで留めておいて撮影したという。


 ちなみに、その妖精写真のガラス原板は、なんと日本にある。栃木県宇都宮の妖精関係の資料館に展示されているとか。



■感想

 妖精写真って素人がパッと見ても「これ絵やんけ!」と解るけどなぁ。今回は、妖精写真云々より、ドイルが心霊に傾倒していく過程のお話でした。