アニメ「失われた未来を求めて」(全12話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)
■失われた未来を求めて
http://ushinawareta-mirai.com/■原作ゲームサイト(※ブランドは2012年に活動停止)
http://trumple.jp/top.php
第12話(最終回) 『最終話 君のいる未来』
■あらすじ
事故の後、天文学会のメンバーは文化祭の準備作業を進めるが、誰もが部員が他に居たような気がして仕方が無かった。また、部員バッチの落し物が部室に届けられるが、誰も無くした者はいなかった。そして19日に学園祭が行なわれるが、終了後、部室に一年生の女子(アイドル)が現われ、「転校生の友人が居たはずで、その娘は天文学会所属と言っていた」と語る。みなは不思議な事実に考え込む。
十数年後の未来では、ついに佳織が目覚め、奏とひしと抱き合う。
最後に奏が教師に進路の希望を提出しているシーンで〆。
■感想
……、ううん? これはハッピーエンド、なのか……? 確かに佳織が昏睡から目覚めて未来の奏は幸せになったわけですが、こちらとしては終盤数回の展開で「佳織=サブヒロイン」「ゆい=メインヒロイン」と認定してしまったので、この結末はどうにも釈然としないのですが……、なにか騙されたような気分です。また奏の進路はなんだったのだろう? 人造人間の研究者にでもなるというのか?
すんごい期待していたので、最後のイラスト(エンドカードとかいうやつです)を見ながら「えっ、もうこれで全部?」と呆然としていました……
■総括
第1話がいきなり作画があまりにもあんまりで、しかもキャラが深崎暮人風味を殆ど残していないのでガッカリしたのですが、その後絵が持ち直した(こっちが慣れただけかもしれませんが)し、話も謎を適度に振りまいていて先への期待を繋いでくれたので、本クールで屈指の期待作だったのですが……、終盤にゆい視点で秘密を明かして話を猛烈に盛り上げて、期待度マックスにしたのに、最後の着地に失敗してしまった感が有ります。うーん、これはあまりにももったいなかった。有終の美を飾ってほしかった。心底残念です。