感想:NHK番組「コズミック フロント」「復活! 幻の巨大流星群」(2015年1月15日(木)放送)


 NHK番組「コズミック フロント」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■コズミック フロント | NHK宇宙チャンネル
http://www.nhk.or.jp/space/program/cosmic.html

 NHK BSプレミアムでの視聴です(放送時間 22:00〜22:59)。

復活! 幻の巨大流星群


■概要

http://www.nhk.or.jp/space/program/cosmic_150115.html
>「58年前に日本人が偶然発見した巨大流星群が再び現れる。」そう予測したのは、国立天文台渡部潤一博士らのグループ。渡部博士は自ら観測隊を結成、現地に向かう。成功すれば、神出鬼没の流星群を高精度で予測できることを証明する画期的な観測となる。


>流星群の名前は「ほうおう座流星群」。1956年12月に南極第1次観測隊がインド洋で遭遇して以来、姿を消した幻の大流星群だ。観測隊はアフリカ北部のカナリア諸島とアメリカの二手に分かれ、歴史的瞬間に立ち会う。大流星群は、58年という時を越え、再び天空に降り注ぐのか? 幻の流星群の秘密と流星群に人生をかけた研究者たちの姿を追う。

■内容

 1956年12月。あのタロ・ジロで有名な南極観測隊は、インド洋で「ほうおう座流星群」という大流星群を観測した。ところが以後何年経っても現われず、「幻の流星群」と化していた。


 流星群とは、すい星が太陽の近くを通った際に噴出するチリの雲に地球が突っ込むと、それが燃えて見えるもの。ところが、すい星が地球近くまで来たからといって流星群が見えるわけでもなく、天文台が予測しても大外れ、ということもあり、「何故流星群が見えたり見えなかったりするの?」というのは謎だった。ところが21世紀に入って日本のアマチュア研究者が完全予測に成功した。チリはすい星から噴出した後、すい星の軌道の外や内側の傍をグルグル回る。この周回している雲を「ダストトレイル」という。このダストトレイルと地球がぶつからなければ流星群は見えない。単純に「すい星が地球の傍に来たから流星群が見える」というものではなかったのだった。


 そして2003年に「ほうおう座流星群」の元になったすい星(母すい星)「プランペインすい星」が再発見され、ダストトレイルの軌道が計算された。そして、ダストトレイルが今まで地球と上手く重ならなかったので、ほうおう座流星群が見られなかったことが解った。そして、計算の結果2014年12月に再度見られることが解り、実際に観測に成功した。



■感想

 流星群ってそういう理屈で見られるんだ〜。恥ずかしながら初めて知りました。この番組はためになるなぁ。