感想:NHK番組:「NHKスペシャル」『ネクストワールド 私たちの未来』第4回「人生はどこまで楽しくなるのか」(2015年1月25日(日)放送)


 NHK総合での視聴です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

NHKスペシャル
http://www.nhk.or.jp/special/index.html

第4回 人生はどこまで楽しくなるのか


■内容

NHKスペシャル|ネクストワールド 私たちの未来第4回人生はどこまで楽しくなるのか
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0125/index.html
>2015年1月25日(日) 午後9時00分〜9時49分

>ファッションやグルメ、一家団らんなど、人生の楽しみを形作るものが、テクノロジーによって大きく変わろうとしている。色や形が変化する洋服や、自然食材に頼らず化合物によって味のパターンを無限に作り出せる究極のグルメ、我慢しないで出来るダイエット法。中でも、ゲーム界から発展したバーチャルリアリティ(仮想現実)の技術が進化し、部屋に居ながら世界中を旅できる「どこでもドア」の実現が近づいている。さらに、画期的なのは亡くなった人がデジタル空間に残したデータを元に、人格を再現しようという試み。亡くなった大切な人と永遠の語らいを続けられることも夢ではない。現実とは別の「もう一つの世界」「もう一つの人生」を手にできる未来で、私たちの人生はどれだけ楽しくなっているのか?


>【ドラマあらすじ】
>舞台は2045年。バーチャルリアリティの世界に浸る青年と少女の物語。部屋に居ながら世界中に行ける「バーチャル旅行」に夢中の青年は、幼い頃に出会った少女のことが今も忘れられない。一方、最愛の母親を亡くした少女は、父親の手によってホログラムの技術で母親が蘇ったことに激しい葛藤を抱いていた。蘇った母親は、作りものなのか、本物なのか。葛藤する少女。そして青年と少女は、運命的な出会いを果たす。

>【番組ナビゲーター】神木隆之介
>【ドラマ出演】古畑新之、小島藤子ホラン千秋
>【脚本・演出】落合正幸

 語り:林原めぐみ


■内容

○導入部

・食の分野も変化が起きている。食べ物を「化合物」単位に分けてから組み合わせる。素の食材の組み合わせでは不可能な味が生み出せる。



バーチャルリアリティ(VR)技術

・食べ物を1.5倍に拡大してみせるVRゴーグル。これをつけて物を食べると、目が騙されて、食べる量が普通より少なくなる。
・ゲーム分野にもどんどん使われている。
・高齢者用の研究。足が不自由で出歩けない人向けに、外の景色を体験してもらう装置。
・感覚をも伝達する「テレイグジスタンス」技術。人間の動きと連動するロボットが、視覚・聴覚だけではなく、触覚や温度も伝える。
・遠隔地に匂いを伝える技術も実用化されている。今は限られた匂いだけだが、そのうちありとあらゆる匂いを再現可能。
・未来にはロボットを遠隔地に行かせて、自分はいながらにしてロボットと感覚を共有して、現地に行った気になれる、かも。



○デジタルクローン
人工知能が再現した仮想の人格のこと。
・死者の残した写真、書いたもの、映像、その他を全てインプットし、死者の人格を蘇らせる技術。アメリカでは結構本気で研究されている。
・死んだ肉親とかにいつでも会える時代が来る?



○ドラマ
・主人公1。引きこもり系の若い男性。ロボットを世界各地に行かせて登山とかをVR体験していて、家からは出なくなった。

・主人公2。若い女性。幼稚園に入る前に母親をなくした。高校生くらいの時に父親が「母親のデジタルクローン」を作って家に持ち込んだので大激怒。しかしその後なんとか折り合いをつけたらしく今でも一緒に暮らしている。

・最後に二人が街中でばったり会うシーンで〆。


■感想

 デジタルクローンは……、とりあえず死んだ俳優とかを即座に再現するという需要がありそう。有名俳優だれそれの新作が永遠に見れる、って、ありがたみがあるのか無いのか良く解らないけど。あと、「デジタル版ヒトラー」とか作る人間が絶対出るね。で、ネオナチとかがそのクローンを崇めて活動するとかね。なんにせよ、死の概念は大きく変化しそう。「肉親が死んだけど、デジタルクローンがいるからちっとも悲しくないや」とかいう時代になるのかねぇ。

 あと、VRロボットは絶対旅行業界とか関連産業から絶対にメチャクチャに叩かれるよね。「若者の○○離れ」の元凶だ、許さない絶対にだ、とかいってマスコミが総攻撃しそう。