感想:NHK番組(新番組)「コズミックフロント☆NEXT」「ミステリー 太陽最後の日」(2015年4月2日(木)放送)


 NHK番組「コズミックフロント☆NEXT」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

コズミックフロント☆NEXT | NHK宇宙チャンネル
http://www.nhk.or.jp/space/cfn/

 NHK BSプレミアムでの視聴です(放送:毎週木曜 22:00〜23:00)。



■番組概要

>4年間放送してきた「コズミック フロント」がリニューアル! 
>毎回、宇宙にまつわる謎を1つずつ解き明かしていきます。
>また、専門的知識がなくても楽しめるミニコーナーを新設。
>「深く」そして「楽しく」宇宙の深淵を知ることができる番組です。

ミステリー 太陽最後の日


■今回の内容

>4月2日(木)午後10時00分〜
>4年間続いた「コズミック フロント」がリニューアル。毎回、宇宙に関する1つのミステリーを解き明かしていく。第1回目のテーマは「太陽の最後」。天文学者たちは、太陽はいずれ死を迎えると予測。その直前には、まるで宝石のような姿に変化するという。私たちの太陽はいつ、どのような最後を迎えるのか?そして、地球はどうなるのか?太陽の死を最新の科学で徹底的に分析。究極のミステリーに迫る。

 永遠に輝くように見える恒星にも寿命がある。恒星は「水素4個→ヘリウム1個」と変化する核融合反応で輝いているが、燃料の水素が無くなれば輝きは止まる。その後ヘリウム3個は炭素1個に変化する。重い恒星ほど寿命は短く、数百万年で燃え尽きる。太陽と同等の重さの恒星の寿命は100億年だと考えられている。

 寿命の尽きた恒星の内、約2パーセントは大爆発を起こし明るく輝く。これを「超新星爆発」という。約1000年前にかに星雲超新星が誕生したことが記録されている。しかし爆発を起こすのは太陽の10倍以上の重さの星に限られる。残り98パーセントは、そのまま薄暗い燃えかすの「白色矮星」になる。


 200年前の天文学者ハーシェルは、惑星のように丸い星雲を見つけ「惑星状星雲」と名付けた。惑星状星雲はその後白色矮星から出たガスが丸く広がったものだと解った。現在、惑星状星雲には、大別して、その名前通り丸く広がったものと、丸くは無いがある線から対称に広がる形の「双極性」の二種類あると解っている。丸いものは白色矮星からガスが均等に広がったもの、双極性はまず恒星の自転によって惑星の回りにガスがドーナツ状に広がり、その後のガスが行き場が無くてドーナツの無い方向に広がったもの、と考えられている。

 しかし、惑星状星雲の中にはどちらにもはてはまらない不規則な形のものもある(例:キャッツアイ星雲)。これは複数の恒星からなる「連星」で片方から出たガスがもう一つの恒星の重力で複雑な形になったのではないかと推測されている。


 私たちの太陽の最後はどうなるのか? 60億年後、水素を使い果たした太陽は膨張し、水星・金星を飲み込むが、地球はギリギリ助かる。もっとも太陽のすぐ側をめぐるので地表は焼き尽くされる。やがて太陽は自重で収縮してゆき、同時にガスを放出、それは太陽系全てを覆いつくしさらにその外にまで広がっていく。太陽はくすんだ白色矮星になる。


 しかし恒星は燃え尽きてもまだ終わりではない。白色矮星から放出されたガスは、やがて集まって新たな恒星の元になる。つまり星は誕生と死を繰り返しているといえる。私たちの体も恒星からできている、と言っても良いのです。



■感想

 コズミックフロントがリニューアルして再スタート。もっともナレーション萩原聖人は同じですし、番組のノリも全く同じで安心しました。