感想:NHK番組「コズミックフロント☆NEXT」「クレオパトラが残した 古代エジプト天文学」(2015年4月16日(木)放送)


 NHK番組「コズミックフロント☆NEXT」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

コズミックフロント☆NEXT | NHK宇宙チャンネル
http://www.nhk.or.jp/space/cfn/

 NHK BSプレミアムでの視聴です(放送:毎週木曜 22:00〜23:00)。

クレオパトラが残した 古代エジプト天文学


■今回の内容

4月16日の放送
クレオパトラが残した 古代エジプト天文学

パリ、ルーブル美術館に「クレオパトラの天体図」というレリーフがある。そこには、星座や暦、紀元前50年頃に起きた日食も描かれているなど、古代エジプト文明が築きあげた天文学の“集大成”ともいえる。

古代エジプト天文学は様々な遺跡に残されている。最初のピラミッドである「階段ピラミッド」は王の死後、北の星になりたいと強く願うことで建造されたものだという。北の星にはどのような意味があったのか? さらにクフ王に代表される巨大ピラミッドは、四辺が正確に東西南北と一致している。そこには驚くべき精緻な天文観測の技術があった。

そして私たちに馴染みの深い暦や時間の起源も古代エジプトにあった。暦や時間は一つの星の観測から始まり、やがて南の星座の詳細な観測から生み出されていた。そこには古代エジプト人の星々との密接な関係性があった。古代エジプト文明はどのように天文学を発展させていったのか?

そのミステリーをクレオパトラの天体図から解き明かす。

 古代エジプトの人々は北の星々を神聖なものと見ていた。天空の中心で沈まない「周極星」は永遠の命の象徴と考えたから。だから北がどちらかを正確に測定するのは重要だった。しかし地球の地軸は二万年超の周期で揺れ動いており、当時北極星は天の中心ではなかった、というか天の中心に目立つ星は無かった。ではどうやって北を正確に測ったか。古代エジプト人は「コカブ」と「ミザール」と二つの星が天空の中心近くを回っていることにに気がつき、両者を結ぶ線が地平線に垂直になる時、そちらが真北と定めたのだった。


 逆に南の星々からは暦と時間の概念が生まれた。古代エジプト人は日没直後に地平線に現われる星が毎日少しずつずれていく事に気が付いた。そして10日ごとを一単位と考えると、天空はおよそ360日/36単位で一周していることが解った。そこで天空を36単位にわけて星の出方を見れば、今が一年のいつごろか解る、こうして暦が生まれた。ちなみに足りない5日分は神への祈りをささげる日だったので、365日で丁度一年となります。

 また一晩で星は先の単位で12単位分だけ動くと解った。古代エジプト人は夜を12単位とし、昼も同様に12単位に分ける事にした。一日24時間という区切りの起源は古代エジプトだったのです。


■感想

 ちょっと展開がたるかったものの、まあ悪くは無かったです。そこそこと言えましょう。