感想:NHK番組「コズミックフロント☆NEXT」「太陽系ミステリー 〜“幻の惑星”が語る創世記〜」(2015年5月21日(木)放送)


 NHK番組「コズミックフロント☆NEXT」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

コズミックフロント☆NEXT | NHK宇宙チャンネル
http://www.nhk.or.jp/space/cfn/

 NHK BSプレミアムでの視聴です(放送:毎週木曜 22:00〜23:00)。

太陽系ミステリー 〜“幻の惑星”が語る創世記〜


■今回の内容

5月21日の放送
「太陽系ミステリー 〜“幻の惑星”が語る創世記〜」

>今から200年以上前、ヨーロッパ最南端の天文台があったシチリア島パレルモで、「太陽系で8番目の惑星」が発見された。しかし、世間が沸き返ったのもつかの間、その天体はあまりに小さく、さらに同じような天体が次々に見つかったことで惑星とは見なされなくなり、正体がはっきりわからないまま、いつしかそんな天体があったことすら人々の記憶から消えていった。
>ところが今年3月、NASAの探査機がついにこの天体にたどり着き、驚くべき映像とデータを私たちのもとに送り始めている。そして、この「幻の惑星」たちが、太陽系の初期に起きた大事件を解き明かす、重要な鍵を握っていることもわかってきた。それは、私たち地球の生命が存在するためにも、欠かせないものだったという。
>最新科学で、太陽系の創世記のミステリーに挑む!

 1801年に、火星と木星の間に「太陽系八番目の惑星」が発見され、「ケレス」と名付けられた。太陽系の惑星の太陽からの距離を示す不思議な法則「ティティウス・ボーデの法則」では、火星と木星の間に惑星が有るはず!ということになっていたので、ケレスは当時「ついに見つかった」という感じだった。ところが後に似たような位置に同じような星が次から次へと見つかったため、惑星ではなく「小惑星」(アステロイド)という扱いになった。


 何故火星と木星の間に小惑星帯が有るのか? これは「スノーライン」という概念で説明できそうである。これは「恒星系で水が液体から氷になる境目」のこと。これより内側では惑星は岩石惑星が、これより外では岩石に氷がくっついた惑星が、とそれぞれ生まれるが、スノーラインのあたりでは半端な位置なので惑星が生まれず、小惑星帯になったと推測される。


 小惑星は太陽系の過去を知る手がかりとなる。何故なら例えば地球では内部の熱で熱せられ、太陽系創世記の情報はもう消え去っている。しかし冷たいままの小惑星なら過去の情報が残っているはずである。


 小惑星には色々な種類(岩石型、炭素主体型、等)が有るが、それはごちゃごちゃに入り混じっている。それは何故か。また金星・地球・火星はほぼ同じサイズになる筈なのに火星だけ小さいのは何故か。それを説明する仮説が「グランド・タック」。太古、木星土星は太陽の重力に引かれて火星軌道辺りまで近づいてきた。そしてそのあたりの物質を吸い込んでしまったので、火星は成長できなかった。やがて木星土星は互いの重力で近づきすぎて、その勢いでまた太陽より離れてしまった。その際小惑星帯をかき混ぜた。という説。


 地球の水は外部から来たと考えられている。水をもたらした候補はすい星と小惑星だったが、すい星は違うらしく、今は小惑星説が有力。小惑星は「含水鉱物」なので、それが地球に落ちて水をもたらした、というシナリオらしい。



■感想

 一本筋が通っておらず、小惑星に関するネタを一緒くたにして一つにまとめてみました、という回でした。もう一つかなぁ。