感想:映画「ミッション:8ミニッツ」(2011年:アメリカ)(2015年6月23日(火)放送)

(※以下、話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■映画|NHK BSオンライン
http://www.nhk.or.jp/bs/t_cinema/

 NHK BSプレミアムでの視聴です。(2015年6月23日(火) 21:00〜22:34)。



■概要

「ミッション:8(エイト)ミニッツ」 BSプレミアム6月23日(火)午後9:00〜10:34

>乗客全員が死亡する列車爆破事件が発生。米軍のコルター・スティーブンス大尉は、政府の極秘ミッションとして、特殊プログラムを用いて、犠牲者の死の8分前の意識に侵入。列車内を捜索して犯人を特定し、次のテロを阻止する任務を課せられた。コルターは何度も犠牲者の意識に送り込まれ、悪夢のような<8分間>を繰り返しながら、少しずつ真相に近づいていく。だが、やがて彼は、このミッションに隠された禁断の真実を知る…。


【監督】ダンカン・ジョーンズ
【脚本】ベン・リプリー
【出演】ジェイク・ギレンホールミシェル・モナハン、ベラ・ファーミガ、ジェフリー・ライト ほか
製作国:アメリカ
製作年:2011
原題: SOURCE CODE
備考:英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ

 SFサスペンス映画。いわゆる「タイムループ」物。


■あらすじ

 アメリカ軍のパイロット「コルター・スティーブンス大尉」は、気がつくと自分が「ショーン」という別人になって、シカゴ行きの列車に乗っていることに気がつく。スティーブンスが混乱しているうちに、列車は大爆発を起こし、ショーン/スティーブンスは死ぬ。


 次の瞬間、スティーブンスは自分の体に戻り、どこかの軍の施設に居ることに気がつく。オペレーターのグッドウィンの説明によれば、列車の爆発はテロリストの仕業で、犯人は次にシカゴ市街での爆破を予告していた。軍は新開発のプログラムで、列車爆破の犠牲者の一人ショーンの脳を利用して一種の架空世界を作り、スティーブンスの意識を送り込んでいた。スティーブンスは爆発までの8分間の間に、この架空世界の中で犯人を見つけ、その情報を現実世界に持ち帰らねばならない。


 果てしない繰り返しの中で、スティーブンスは自分がアフガニスタンの戦場で戦死しており、脳だけが生かされて実験に使われていることを知る。スティーブンスはついに架空世界の中で犯人を特定し、その情報を元に現実世界の犯人は逮捕され、シカゴ市街のテロは未然に防がれた。


 スティーブンスはグッドウィンに、もう殺してくれと頼み、また最後に架空世界を救いたいので、もう一度だけ送り込んでくれと頼む。スティーブンスは架空世界で爆弾を停止させ、犯人を通報、列車は無事シカゴに到着する。8分後、グッドウィンはスティーブンスの生命維持装置を止める。しかしスティーブンスの意識はそのまま消えることなく残り、列車で仲良くなった女性クリスティーナと共にシカゴの町に踏み出していった。


 少し後。グッドウィンにメールが届く。それは「スティーブンス」からの物だった。その内容は今朝列車爆破テロが未然に防がれたはずだ、という内容で、グッドウィンは信じざるを得ない。スティーブンスは、軍のプログラムは架空世界を作り出すのではなく、「もう一つの世界」を作り出す能力がある事を伝え、そこにいるはずのスティーブンスの力になって欲しいと頼む。最後、グッドウィンが実験設備の中のスティーブンスを見つめるシーンで〆。



■感想

 うっぱー、面白かったなぁ。日本のアニメ/漫画/ゲームetcのオタが好きで好きで仕方ない『時間ループ物』というテーマの選択がまずグッド。またラスト前、生命維持装置を切られた場面で、世界がプチッと終わるのか?と思わせて、どっこいそのまま生き延びるというどんでん返し、さらにそのオチが「仮想世界の時間ループ」では無く「もう一つの世界が存在し、そちらの時間改変を行なっていた」というところがまた良い。


 軍のプログラムの「脳の死の直前の8分間の余韻を利用する」だの「量子力学で作った並行世界」だのの説明は全く説明になっていませんでしたが、それを除けばアタリと言って良いでしょう。これは見て得したな。