感想:アニメ「パンチライン」第12話(最終回)「パンチライン」


 アニメ「パンチライン」(全12話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■TVアニメ「パンチライン
http://www.punchline.jp/

 フジテレビ・ノイタミナ枠アニメ。

第12話(最終回) 『#12 パンチライン


■あらすじ

 遊太たちの活躍で、明香はVR1へ向けて核ミサイルを発射し終わった。米軍の指揮官には壷内Q冥が憑依していたが、ラブラが除霊した。遊太とぐり子のバトルの最中、遊太を助けるためちよ子/みかたんがユーバ化して割って入るが、そのため寿命が尽きてしまう。ぐり子は三人がユーバ化した状態だから、三人の心と体を元の状態に戻そうと提案する(みかたんの体はもともとぐり子のもの。つまり元に戻って自分が代わりに死ぬといっている)。しかし遊太はぐり子に罪を背負って生きろと命じ、自分とみかたんの体を取り替える。こうして遊太はみかたんに体を譲り渡して死んだ。VR1は核ミサイルで崩壊し、地球は救われた。


 49日後。ラブラは降霊術で、12/21に未来から戻ってきた遊太の魂を呼び出す。遊太は、今後、まず過去に溯って5歳のラブラに取り付いて天華博士にFAXを送り、そのあと12/21の自分に取り付くという予定を語り、立ち去った。その後残されたみなが楽しそうに暮らしている姿を映しておしまい。

脚本:打越鋼太郎


■感想

 まあ、丸く収まりましたかな。しかしノイタミナアニメが12回もあるとは。



■総括

 ノイタミナ枠にしては悪くはなかったです。この枠のアニメで完走できたのは2011年放送の「UN-GO」以来、通算2作目ですよ。


 しかし放送前に期待していたレベルには程遠かった。6話目くらいから真面目に見るのがかったるいので、早送りモードで視聴してましたよ。


 だいたい、打越鋼太郎氏といえば、数々のAVGのシナリオで伝説級の人ですから、当然すんごい話を書いてくれるのかと思っていたのに……、時間ループモノだから、伏線をちりばめまくった超緻密な展開だと期待していたのに……、展開が意外に雑で、毎回真実が少しずつ明らかになっていっても全く興奮せず、「あ、そうなんですか。今回はそれを明かす回なんですね……、フゥ」と淡々と視聴するのみで、全然盛り上がりというものが無かった。毎回スリルとサスペンスを期待していたのに。


 大体、一つの番組に設定を盛り込みすぎ。スーパーヒロインに、狂信的宗教団体に、悪霊に、小惑星の落下で人類滅亡に、時間ループに、超能力者に、体の入れ替わりに、実は女に、とごちゃごちゃしすぎて、うるさいくらいでしたよ。


 悪くは無かったけど、結局は「並レベル」アニメでしたね。まあノイタミナ枠ならそれでも上出来かな。



☆蛇足

 何故遊太は歴史改変に失敗した後、次の自分に「ここを失敗したから次は気をつけろ」と教えてやらないの?