感想:アニメ「えとたま」第12話(最終回)「干支繚乱(えとりょうらん)」


 アニメ「えとたま」(全12話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■TVアニメ「えとたま」公式サイト
http://etotama.com/

 BS11での視聴です。

第12話(最終回)『第拾弐話 干支繚乱(えとりょうらん)』


■あらすじ

 にゃ〜たんとチュウたんのバトルで、にゃ〜たんはチュウたんの必殺技「神楽遷宮(かぐらせんぐう)」を使って見せる。実はこの技は元々はにゃ〜たんが修得していた技で、2000年前両者が戦った時、にゃ〜たんがチュウたんに決めようとしたものの、一瞬でコピーされて逆に自分が技を食らってしまい、以後記憶喪失になっていたのだった。


 にゃ〜たんは今度こそチュウたんに神楽遷宮を決めるが、この技はソルラルを単に滅するだけでは無く、負のソルラルを浄化しソルラルを修復する力も秘めていた。ソルラルを浄化されたチュウたんは正気を取り戻す。かつては二人は仲良しで、チュウたんが干支神のリーダーとして働く間、にゃ〜たんは外から密かに支援する、という約束だった。2000年前、にゃ〜たんはチュウたんが負のソルラルを溜め込んでいることに気がつき、神楽遷宮で治療しようとしたものの、その時に治療に失敗したのだった。


 バトルは最終的ににゃ〜たんが勝利し、にゃ〜たんはついに干支神12人全員に勝利した。消滅したと思われたモーたんも、チュウたんの中に僅かに残っていたソルラルがチュウたんが正気に戻ったことで復活した。


 にゃ〜たんは、これで干支神昇格決定と、チュウたんにソルラルシールを要求するが、チュウたんからあっさり拒否される。チュウたんは他の干支神たちに「これからは今までの分もがんばって働いていくので、私に協力してくれ!」→他の干支神「OK!」という流れとなり、にゃ〜たんの干支神昇格はさりげなくウヤムヤの内に無かったことにされてしまうのだった。


 最後、にゃ〜たんがちびモーたんと一緒に旅をしていて、誰かにバトルを申し込むシーンでおしまい。



■感想

 まさかの超ドシリアス展開(大原さやかさんの悪人声が炸裂)と、その後の意外な真相公開、そして脱力モノの結末、と実にイイ最終回でした。


■総括

 いやー、これは参った。予想外の面白さでした。評価は文句なしの「優」。


 放送前は「どーせケモノ娘たちが一杯出てきてわいわい騒ぐだけのしょもな作品なんでしょ?」という偏見で凝り固まっていたのですが、第一話からいきなりにゃ〜たんのしつこいギャグとか、「Aパートがどうこう」というメタ発言とか、お笑いがなかなかの面白さで、「おや、結構いけるじゃん」と見直して、視聴継続決定。


 そしてその後はコメディとして楽しんできたのですが、ラス前になっていきなりのドシリアス展開を持ち込んできながら、そちらも納得のいく展開、そしてお笑いオチ、と、実に上手く物語を〆てくれました。これはやられたなぁ。


 終わってみれば見た目とは裏派の(?)しっかりした作りのアニメで、満足感十分の作品でした。うっかり無視しなくて良かった良かった。