NHK番組「趣味どきっ! 一声入魂!アニメ声優塾」(全8回)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)
NHK Eテレでの視聴です(放送:毎週火曜 21:30〜21:55)。
■番組概要
>数々の人気キャラを創った「声優」を講師にむかえ、その声に込めた演技の創意工夫やアフレコ現場での楽しいお話など聞きながら、「声」を使った表現について学んでいきます。
第1回 野沢雅子
■内容
http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2015-08-04&ch=31&eid=27980&f=2273
>数々の人気キャラを創った「声優」を講師にむかえ、その声に込めた演技の創意工夫やアフレコ現場での楽しいお話など聞きながら、「声」を使った表現について学びます。>数々の人気キャラを創った「声優」を講師にむかえ、その声に込めた演技の創意工夫やアフレコ現場での楽しいお話など聞きながら、「声」を使った表現について学んでいきます。今回の講師は「野沢雅子」さん。野沢先生が演じた数々の人気キャラクターに秘められた、「声優術」をお伺いします。
声優になった理由。昔はアフレコは生放送だった。洋画とかの子供役は子供は危なくて使えない。そんな時『女性の声帯が子供のものに近いのでは?』という事で女性が子供を当てることになり、オーディションで受かった。もしもそのときのプロデューサーがこう考えなかったら、「大人の女性が子供を演じる」という今の常識は無かったかも。
原作物のアニメでも「あらかじめ原作を読んで役を作りこむ」ということはしない。簡単な設定だけ聞いておき、その場でスッと役に入る。事前に作ったイメージと実際の絵が違っていたら戸惑ってしまうかもしれないから。また主人公と一体になり、先に何が起こるのかを知らずに演技したいから、原作の先読みはしない。
声を維持するため特別にしている事は無い。鼻うがいくらい。これで30年間風邪を引いた事無し。
苦労したのは「あらいぐまラスカル」のラスカル役。台本には「鳴き声」しか書いてない。いい加減に演じたくなかったから、自分で「この鳴き声にはこんな意味」(これこれの食べ物が欲しいよ、とか、どこそこに行きたいね、とか)を設定して演じていた。
役者の幅を広げるためには、とにかく映画でも歌でもお芝居でも何でも見聞きする事。遊園地に行くのでも良い。見識を広める。
中川翔子から質問。「Q:自分も声の仕事をすることがあるが、声を聞いて『中川翔子がやっている!』と顔を連想されたくない。しかし、個性を殺せば声優としての個性がなくなってしまう。どうすればいいか?」「A:それはそれでかまわない。中川翔子の顔が浮かんでも、なおかつ演じるキャラクターとして受け取ってもらえれば良い。ただし、最後に中川翔子しか残らないのではダメ」。
声優としてのテクニックは使わない。「怒っている時はこういう声の出し方をする」とかやっているようでは失敗だと思う。
声優としての喜び。子供から演じる役あてに手紙が届いて、宝物をあげると書いてあって、牛乳瓶のふたとかチラシの切れ端とか子供なりの大切なものが入っている。そういう時にやっていてよかったと思う。
最後に、足立梨花と山本耕史が野沢講師の指導で、「ベルサイユのばら」の一場面をアフレコ。
■感想
面白い! 声優マニアには知っている話ばかりかもしれませんが、私にとっては目新しいエピソードばかりですんごく面白かった。これは今後の放送も大期待です。