感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン1」第18話「奇跡の人」

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 ドラマ「X-ファイル シーズン1」(全24話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン1
http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s1/

 BSデジタル放送「Dlife」での視聴です。

第18話 奇跡の人 MIRACLE MAN


■あらすじ

EP18 奇跡の人
不治の病を癒す超能力者と言われる少年サミュエル。だが彼が治療した少女が死亡してしまう。殺人罪に問われたサミュエルだったが、彼はサマンサのことを言い当て・・・。

 お題は「心霊治療」。


 モルダーたちは心霊治療に関しての捜査依頼を受ける。伝道師ハートレイ神父の義理の息子サミュエルは、不治の病を治し死者を蘇らせると評判だったが、最近サミュエルが「治療」した人間が二人も死亡したという。地元の保安官からサミュエルを殺人罪で逮捕したいとの依頼を受け、モルダーたちは捜査に向かった。

 ハートレイの側近で、10年前サミュエルの力で焼死から蘇ったバンスは、モルダーたちの捜査を妨害する。サミュエル自身は、かつては神の与えた力で治療が出来たが、今は自分の傲慢さを神から罰せられていると自嘲していた。サミュエルはモルダーが妹の事で悩んでいる事を言い当て、その後モルダーは少女の幻を何度も目撃する。

 やがて集会でサミュエルが難病の少女に触れた途端、彼女は死亡し、サミュエルはまた逮捕される。スカリーは解剖の結果、被害者が毒物を盛られて殺された事を掴む。夜、サミュエルを疎ましく思っている保安官は、サミュエルの監獄に手下のならず者を入れ、サミュエルに暴行を加えさせ、翌日サミュエルは死体となって見つかる。

 モルダーたちは毒物から手がかりを辿り、殺人の犯人がバンスだと突き止める。バンスは、表向きは死から蘇生させてくれたサミュエルを称えていたが、本心では大火傷の体で生き返らせたサミュエルを憎んでいた。そしてサミュエルが治療しそうな相手に毒物を盛り、サミュエルを貶めようとしていたのだった。

 バンスの元に死んだサミュエルが現われ非難したため、バンスは毒をあおって自殺した。その後サミュエルの死体が消え、彼が歩いて立ち去ったという目撃者が現われるが、モルダーたちには真実かどうかは判断できなかった。やがて保安官のところに部下があらわれ、サミュエル殺しの容疑を告げる。モルダーはサミュエルの復活が本当なら2000年ぶりのことだな、と言う。



■感想

 これもアタリ。心霊治療という胡散臭い系の話で、宗教がらみの話はえてしてジメジメした展開になりがちなのですが、今回は真相を探り当てて意外な犯人を見つけるミステリーになっていて、非常に良かった。

 ホント第一シーズンは当たり話の宝庫ですよね。まあ、初期にいいアイデアを使いまくったので、シリーズを続けるほどシナリオがアレになって行ったということかもしれませんが……