感想:特撮「サンダーバード」「ジェット“モグラ号”の活躍」(2015年8月19日(水)深夜放送)


 特撮「サンダーバード」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

NHKアニメワールド サンダーバード ARE GO
http://www9.nhk.or.jp/anime/tag/

 NHK総合での視聴です(放送日:2015年8月19日(水) 深夜 0:10〜1:03)。


■番組概要

http://www9.nhk.or.jp/anime/tag/
ジェリー・アンダーソンによる数々の革新的な技法により50年前にイギリスで誕生した『サンダーバード』。


>人命救助をテーマに、災害や事故に勇敢に立ち向かう国際救助隊(インターナショナル・レスキュー)の姿を描き、社会現象になるほどの人気を博すのみならず、日本の特撮やアニメーションにも多大の影響を与えた。その後も根強い人気を誇り、世代を超えて支持される不朽の名作と言っても過言ではない。

 新作「サンダーバード ARE GO」の放送に連動して、1965年版の「オリジナル版サンダーバード」から特選エピソードを放送。

ジェット“モグラ号”の活躍

■あらすじ

http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2015-08-19&ch=21&eid=6289&f=3669
>1965年に誕生して世界的ヒットとなった歴史的名作テレビシリーズ「サンダーバード」。50年ぶりの新シリーズの放送にあわせてオリジナル版の傑作選を放送!


>アメリカ陸軍の新兵器ゴングが走行テスト中に3人の乗員を乗せたまま、陥没穴に転落してしまう。穴の中はガスで高温状態が続き、ゴングの燃料がなくなれば乗員を高熱から守る冷房設備も停止してしまうという危機的な状況にあった。陸軍の救出作戦は失敗、救助要請を受けた国際救助隊がついに出動する!


>【声】小沢重雄,中田浩二,桜井英一,宗近晴見

 アメリカ軍は、アフリカ(?)のジャングル地帯で、新開発のジャングル開拓メカ「ゴング」のテストを行なっていた。ところがゴングは突然発生した地割れに飲み込まれ、深さ100メートルの縦穴に転落し動けなくなってしまう。しかも穴の中は大火災が発生しており、接近すら困難な状況だった。


 アメリカ軍はなんとかゴングを救出しようとするが、高熱と500トンもあるゴングの重さに、作業は失敗してしまう。軍はついに国際救助隊に救助を要請した。


 国際救助隊は、この穴が閉鎖された露天掘りの炭鉱で、その後捨てられた古い兵器が燃えていることを突き止めた。そして「ジェット“モグラ号”」を使って、穴の縁の地層を破壊した後、磁力牽引車を使ってゴングを穴から引っ張り上げ、際どいところで乗員を救出するのだった。


■ミニコーナー『サンダーバード 〜ミニチュア演出の魅力〜』

 サンダーバードのメカの魅力は、特撮監督・メカデザインのデレク・メディングスの力による。


 サンダーバード一号の飛行中に背景がビュンビュン通り過ぎていくシーンは、「ローリングスカイ」という背景の絵を動かす装置を開発し、高速飛行を表現した。


 メカはリアリティを出すため、「ウェザリング」という汚しや風化を表現した塗装が行なわれ、質感を出している。これは日本の特撮に大きな影響を与え、またハリウッドSF映画でも使われるようになった。


 さらに作曲家バリー・グレイの音楽も特撮を盛り上げている。


■感想

 サンダーバードメカの中で屈指の人気の「ジェット・モグラ」初登場。ジェット・モグラが台車から地中に潜っていくシーンを見ただけでもうおなかいっぱいというくらいの満足感です。


 しかも、モグラ以外にも超巨大メカ・ゴングはノシノシ歩き回るわ、マグネット+ワイヤーというギミックの磁力牽引車まで登場するわ、とどめで巨大メカを穴から引っ張り上げるというシチュエーションだわ、ですから、もうメカ好きは失神しそうなくらい好きな話ですよね(断言)。


 そして、やっぱりサンダーバードメカの乗り込み・発進シーンは、バリー・グレイのあの曲でなければ!!と強く実感いたしました。あれがなければサンダーバードとは言えないよ!


★おまけ

 この話を見るたびに気になるのは、「舞台はアフリカのどこかなのか? アメリカ国内なのか?」という事ですよねぇ。冒頭のシーンを見ると明らかにアフリカの光景ですが、アメリカ陸軍が兵器を捨てるからには米国内でしょうし……