NHK番組「趣味どきっ! 一声入魂!アニメ声優塾」(全8回)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)
NHK Eテレでの視聴です(放送:毎週火曜 21:30〜21:55)。
■番組概要
>数々の人気キャラを創った「声優」を講師にむかえ、その声に込めた演技の創意工夫やアフレコ現場での楽しいお話など聞きながら、「声」を使った表現について学んでいきます。
司会の中川翔子が講師役の声優にキャリアやらテクニックやらを質問して進行する番組。
第6回 平野文
■内容
http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2015-09-08&ch=31&eid=20665&f=2273
>今回の講師は「平野文」さん。平野先生が演じた数々の人気キャラクターに秘められた、「声優術」をお伺いします。
「うる星やつら」のラム役で有名。
声の演技はテクニックというより、その人の今までの経験が自然と声ににじみ出てくると思う。
ラムの演技で泣けるシーンで自分も喋りながら思わず涙ぐんだ。会心の演技だと思ったが、結果は録り直しとなった。台詞が泣けて、さらに演技も泣いていると、あざとすぎて、視聴者はもうおなかいっぱいになってしまう。演技は抑え気味くらいにしたほうが良い。
声優デビューがいきなりラム役。元々はラジオのDJをやっていたが、リスナーから声優はどうかと提案され、挑戦してみた初の仕事がラム役だった。
DJは曲のイントロでその曲の紹介をする。そのため「イントロ何秒」と聞いたらその時間ピッタリに台詞を納めることが出来る(実演してましたが、うる星のオープニング曲で、イントロ11秒と与えられたら、カッキリピッタリ紹介台詞が収まってました)。
綺麗な声は姿勢から。声は喉から出るのでは無くおなかから出る。だから背筋を伸ばしてかかとから歩くようにして、ピシッとしているといい声が出る。また台詞の母音を意識して喋るようにすると、カツゼツがよくなる。
声優は歳をとってもアニメキャラは歳をとらない。ラムのイメージを崩さないようにしようと、日々若さを維持しようとしている。ラムは可愛くて女性の理想像なので、あやかりたいというような気持ち。
■感想
いつもの通りのお役立ちの内容でした。
さて、平野文は、うる星アニメ直撃世代には超有名なのですが、最近は声優の仕事をしていると聞くと「えっ?」とか思ってしまうのですよね。
何故だろう……、と首をひねっていたのですが、あれだ、20年くらい前に魚屋関係の人と結婚した話が有名で、「もう引退した」という刷り込みが強烈だったので、そのあたりの事実は忘れても、「平野文=もう声優やってない」だけは記憶の奥底に刻み込まれていたんですね。だから、近年に何かの作品で名前を見るたびに「えっ、平野文ってまた帰ってきたの?」とか思ってしまうわけなんですね。結局、別に引退はしてなかったんでしょうけど、刷り込みは恐ろしい。