感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン2」第21話「カルサリ」

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 ドラマ「X-ファイル シーズン2」(全25話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン2
http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s2/

 BSデジタル放送「Dlife」での視聴です。

第21話 カルサリ THE CALUSARI

■あらすじ

EP21 カルサリ
カルサリとはルーマニアの悪魔祓い師のこと。2歳の幼児が変死する事件が発生した。ルーマニアから来た祖母はその8歳の兄を恐れており、担当したモルダーたちは・・・。

 お題は「悪霊」。


 遊園地で2歳の幼児テディがミニ機関車にはねられて死亡した。事故の直前撮られた写真には、謎の影が風船を持って歩き、テディを誘導する姿が写っていた。モルダーたちはポルターガイスト現象が関係しているのではと考え、調査を始める。


 調査の結果、死んだテディも兄のチャーリーも異様に病気になる回数が多く、スカリーは両親による虐待「代理ミュンヘンハウゼン」だと疑う。チャーリーの祖母ゴルダは、ルーマニア出身で、家に悪霊が取り付いていると罵って怪しげな儀式を繰り返すなど、ゴルダによる犯行とも考えられた。


 やがて一家の主人が事故死し、ゴルダはついにルーマニアの祈祷師「カルサリ」たちをつれてきて奇怪な儀式を大々的に始めるが、やがて彼女も心臓発作で死んでしまう。実は、チャーリーの双子の兄弟で死産だったマイケルが悪霊と化してチャーリーに取り付いていたのだった。マイケルは母親も殺そうとするが、モルダーがカルサリたちを呼び寄せ、儀式を行なってもらうことで、マイケルを追い払うことに成功した。最後にカルサリたちは、モルダーに「悪魔に顔を覚えられたから今後気をつけろ」と警告して去った。


監督 : マイケル・ベジャール
脚本 : サラ・B・チャルノ

■感想

 アタリ話。


 オカルト映画の古典「エクソシスト」とか「オーメン」とかを混ぜ合わせたようなストーリー。冒頭チャーリーが怪しいように匂わせて「オーメンか?」とミスリードし、途中からはゴルダの振る舞いを見せて「実は『ボルターガイスト』?」と迷わせ、真相は「エクソシスト」だったという、なかなかの作り。


 シナリオ担当は、以前12話「オーブリー」というトンデモ話を書いた人でしたが、今回は同一人物とは思えない出来のよさに驚きました。


■一言メモ

 今回スカリーが疑っていた「代理ミュンヒハウゼン」とは

●代理ミュンヒハウゼン症候群 | 犯罪心理学の基礎知識
http://hanzaisinrigaku.net/woman/munchausen-syndrome-by-proxy.html

>代理ミュンヒハウゼン症候群(Munchausen Syndrome by Proxyとは、近親者などを病気に仕立て上げ、病院を転々としながら注目を浴びたがる、虚偽性障害の一つです。


>母親は、病気がちな子供を献身的に看病する親を演じます。


>そして、周りから同情され、注目されることにより満足感を得るのです。

 という悪質な虐待です。