【コミック】「アウターゾーン リ:ビジテッド」第19話「シリアル・キラーの部屋」感想:映画「ソウ」的なシチュエーション、そしてあっと驚く結末、これぞアウターゾーン

アウターゾーン リ:ビジテッド 1 (集英社ホームコミックス)
作者:光原伸
掲載誌:コミック特盛2015年秋号 (2015年10月17日発売)
(※以下ネタバレ)

Episode 19 シリアル・キラーの部屋

■あらすじ

 二人の男(若者と中年)が密室で目を覚ます。若者は片手を鎖で壁につながれている。中年は片足を撃たれている。二人とも記憶がない。中年が部屋の中を探し回ると、冷蔵庫の中に生首が入っており、また新聞記事の切り抜きから、この部屋の持ち主は連続猟奇殺人者だとわかる。部屋の隅には電子ロックがかかった棺の様なものが置いてある。


 二人は互いに相手が殺人者ではないかと疑う。記憶が無いというのも自己申告なのであてにはならない。そこに覆面をした何者かが入ってきた。中年は殺られる前に殺れとばかり飛びかかるが、胸を銃で撃たれて殺される。謎の覆面は若い男に鎖を外す鍵を手渡す。


 次の瞬間若い男が記憶を取り戻す。実は男が猟奇殺人者で、中年は刑事だった。二人組の刑事が家を訪ねてきたので一人を撃ち殺したことは憶えていたが、その後何が起こったのかは記憶に無かった。若者は棺のパスワードを入力すると、中に誘拐してこれから殺す予定の女性が入っていた。


 ところが、その途端死んだはずの中年が若者を取り押さえる。また覆面の中身はミザリィだった。少し前、刑事は若者を取り押さえたが、誘拐された女性が棺の中に閉じ込められており、間違ったパスワードを入力するとその瞬間爆発することを知らされて、手詰まり状態に陥っていた。そこにミザリィが訪問販売に現われ、一滴飲ませれば30分間記憶喪失になる薬を売り込んできた。刑事はそれを利用し、若者を引っ掛けたのだった。


 刑事は女性を救い出し、犯人を棺の中に閉じ込めてパスワードを変更して立ち去る。やがて共犯の男が帰ってきて、元のパスワードを打ち込むが、間違っているので大爆発を起こす。


■感想

 冒頭のシチュエーションが、有名なサイコスリラー映画「ソウ」そのまんまなので、作者もついにやきが回ったのかと心配していたら、結末はちゃんとアウターゾーンらしいどんでん返しで大満足。

コミック特盛
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