
NHK-DVD「コズミック フロント」DVD-BOX(DVD5枚+特典CD付)
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2012/02/01
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
放送 NHK BSプレミアム(毎週木曜 22:00〜23:00)。
【※以下ネタバレ】
金もダイヤもザックザク!大宇宙の宝探し (2015年12月3日(木)放送)
■今回の内容
12月3日の放送
「金もダイヤもザックザク!大宇宙の宝探し」金などの貴金属、ダイヤモンドなどの美しい鉱物は人々をとりこにし、いにしえより“宝”として重宝された貴重な存在であった。ところが最近の研究で、宇宙にはこうした“宝”が想像を超えるほど大量に存在することが明らかになってきた。「金はどうやって作られたのか?」、「いん石にはどのようなものが含まれているのか?」という謎に挑んだ科学者たちは、観測技術の進歩に伴い驚くべき事実を次々と発見している。貴金属や宝石は、宇宙の成り立ちと深い関わりがあることが明らかになっている。
こうしたなか、NASAやベンチャー企業は、小惑星で貴重な資源を手に入れるための具体的な計画をスタートさせた。今や科学者たちはトレジャーハンターとなり、宇宙で宝探しを行う時代になろうとしているのだ。宇宙で金やダイヤモンドがどのようにできるのかというラグジュアリーなミステリーをひも解き、それらを実際に手に入れようとする挑戦の最前線に迫る。
金はどうやって生まれたのか?
宇宙誕生初期には、陽子や中性子がバラバラに浮かんでいた。やがてそれらがくっついて、水素(陽子×1)やヘリウム(陽子×2、中性子×2)といった軽い元素が生まれたが、最初はそこどまりだった。やがて恒星の核融合で原子や中性子がくっついて次々と重い元素が生まれたが、鉄(原子番号26)はきわめて安定した元素なので、鉄を上限として元素の生成はそこで止まってしまった。
では鉄より重い元素はどうやって生まれたのか? 今までは超新星爆発の際に生成されたと考えられていた。ところが研究により、金などはそれでは上手く生成されないと解ってきた。しかし2013年、宇宙で金が作られる瞬間が確認された。それは中性子星合体によるものだった。中性子のみで構成される中性子星が衝突して合体する際に、重い元素の金も生成されていたのである。
宇宙から来たダイヤモンド
普通目にするダイヤモンドは、地中深くの高温高圧環境で炭素が圧縮されて作られる。ところが19世紀、隕石の中からダイヤモンドが発見された。地球のダイヤモンドは「単結晶」だったが、隕石のダイヤモンドは「多結晶」だった。
地球でもロシアのポピガイというところで多結晶ダイヤモンドが採掘される。3500万年前、隕石が地表に激突し、炭素を含んだ地面が高温高圧環境になったことでダイヤが作られたと考えられる。ちなみに多結晶ダイヤは光らないが、固いので工業用には最適。
宇宙でも同様に小惑星の衝突でダイヤが作られているのではと考えられている。またガス+放電という環境でもダイヤが生まれるらしい。
■感想
いつもに比べると面白さはイマイチでしたが、ありふれた金属だと思っていた金が、今までどうやって出来たのかわからなかった、というところだけは興味を惹かれましたね。