「サイボーグ009VSデビルマン」公式サイト http://009vsdevilman.com/
放送 アニマックス。2016年9月25日(日)。全3話。
【※以下ネタバレ】
第3話(最終話)
あらすじ
009たちは攻撃してきたリリスたちデーモン族を倒すが、続いて0014エドワード、0016カイン、0017アベルとの戦闘に突入した。
一方、ブラックゴーストの基地では、0015エバが、不動明をおびき寄せるために牧村美樹を誘拐してきていた。アダムス博士は、エバの弟0018セト(病気で昏睡状態)を、デーモン・アトゥンと融合させ「サイバネティックデーモン」を完成させるが、目覚めたセト/アトゥンはあっさりアダムス博士を殺してしまう。そこに美樹を取り返しに来たデビルマンが現われるが、アトゥンはデビルマン(アモン)と過去因縁が有った。かくして、00ナンバーサイボーグ対ハイティーンナンバー、デビルマン対アトゥン、という二つの戦いが繰り広げられる。
エバは無益な戦いを止めようと、001と協力して、無限の回復力を持つハイティーンナンバーやアトゥンの細胞を弱めようと「アンチエネルギー」を戦場に照射した。ところがアンチエネルギーの影響で、アトゥンは消え、天使的な姿となったセトが現われる。
セトは全ての相手を皆殺しにしようとして、まず0014、0016、0017を簡単に殺してしまう。さらにデビルマンと00ナンバーサイボーグにも攻撃を加えるが、エバの呼びかけを聞き姿を消す。セトが消え、復活したアトゥンは、最終的に009とデビルマンの合体攻撃で倒された。
こうして戦いは終り、00ナンバーサイボーグたちと不動明たちは友好的に別れた。その後、飛鳥了が自室にいるとサイコジェニーがこっそり姿を現していた。最後、また009たちがくつろいでいると、また001イワンが目覚め、今度は「魔神が来る」と警告する。それを聞いた009たちが、よし出動だ!となったシーンで締め。<完>
感想
今回はバトル尽くし回で、009たちとデビルマンにたっぷり見せ場があり、さらに両者がラスボスアトゥンに対し共闘するというシーンも有ってヒーローの越境競演回として文句なしの出来栄えでした。
終盤、セトが天使の姿を取ったというのは、なかなか上手いアイデアだなと感心しましたね。原作版デビルマンの最終的な敵は「天使」でしたし、また同時に009にも天使編という話(構想)が有りましたから、二大ヒーローの共通の敵になるのには丁度良いなと。
また009が「体は人間では無くなったが、心は人間のまま」云々と叫ぶところも、デビルマンと相通ずるものが有りましたしね。そう考えると、009とデビルマンは、意外と悪くない組み合わせだったような気がしてきました。オチも綺麗にまとめてましたしね。
ただ、欲を言わせてもらえば、全3話というのはあまりにも短すぎました。例えば、エバと美樹の関係は、二人がもう少し仲良くなってからエバが「実は私はブラックゴーストで……」とか告白するとかでも良かったし、ハイティーンナンバーたちももう少しキャラを掘り下げて欲しかったし、とにかく「始まったと思ったら、もう終わってしまった」という感じで、全体に駆け足過ぎた感が有りました。これは全6話くらいのボリュームが欲しかったなぁ。
しかしまあ、イロモノ的な企画である「009たちとデビルマンの競演」にもかかわらず、実にしっかり仕上げてあって、そういう意味では昭和世代大満足の作品でありました。
他のエピソードのあらすじ・感想
Staff
原作:石ノ森章太郎 永井豪
監督:川越淳
構成・脚本:早川正
キャラクターデザイン・総作画監督:伊藤岳史
デーモンデザイン:山根宰
アニメーション制作:ビーメディア、アクタス
Cast
009/島村ジョー:福山潤
不動明/デビルマン:浅沼晋太郎
001/イワン・ウイスキー:白石晴香
002/ジェット・リンク:前野智昭
003/フランソワーズ・アルヌール:M・A・O
004/アルベルト・ハインリヒ:東地宏樹
005/ジェロニモ・ジュニア:小山剛志
006/張々湖:水島裕
007/グレート・ブリテン:郷田ほづみ
008/ピュンマ:岡村歩
アイザック・ギルモア:牛山茂
牧村美樹:早見沙織
飛鳥了:日野聡
0014/エドワード:細谷佳正
エバ・マリア・パラレス:寿美菜子
0017/アベル:田村睦心
アダムス博士:立木文彦
0018/セト:下野紘
リリス:園崎未恵
アポロン:石田彰
ヘレナ:本名陽子
サッちゃん:榎本温子
ジンメン:大塚芳忠
主題歌
オープニングテーマ「サイボーグ009 ~Nine Cyborg Soldiers~」
歌:JAM Project 作詞・作曲:きただにひろし 編曲:鈴木マサキエンディングテーマ「DEVILMIND ~愛は力~」
歌:JAM Project 作詞・作曲:遠藤正明 編曲:栗山善親・横関敦