感想:アニメ「灼熱の卓球娘」第12話(最終回)「ふたりでならどこまででも」

灼熱スイッチ

TVアニメ「灼熱の卓球娘」公式サイト http://syakunetsu.com/
放送 AT-X

【※以下ネタバレ】
 

第12話(最終回) 『第一二球 ふたりでならどこまででも』

 

あらすじ

 雀が原中学卓球部は県大会を見据えて、合宿でそれぞれの弱点の克服や能力アップにまい進した。そして最終日、合同練習も終わった後の自由時間なのに、部員たちは自発的に集まってトーナメント戦を行って過ごす。

 そして、最後、大会のシーンが挿入され『私たちの戦いはこれからよ』的エンドでおしまい。


感想

 まあこうなるだろうなぁと思っていた通りのところに着地。しかしまあ、悪くはなかったですよ。


総括

 評価は○(意外に面白かった)。


 21世紀初だと思われる卓球アニメ。もっとフワフワッとした内容かと思っていたら、意外にまじめなスポーツアニメで、熱中はしなかったものの予想よりは楽しめました。


 「市立雀が原中学」の卓球部では、二年の「上矢あがり」が部内ランキング一位のエースで、あがりは一年生の部員たちにチヤホヤされることに快感を感じていた。ところがある日、「旋風(つむじかぜ)こより」という生徒が転入してきて卓球部に入部してくる。こよりは普段はどんくさいドジっ子だったが、卓球を始めると別人のようになる。実はこよりは転校前の学校では県4位の実力者だった。あがりはこよりが自分の地位を脅かすことに危機感を覚え……


 放送前にキャラクターの絵を見て、どう考えてもこれは「まんがタイムきらら」系の四コマ漫画的な内容だろうと思っていたわけですよ。卓球部と言いつつ、毎日部室でお茶ばかり飲んでいるようなゆるふわ女子学生物だろうと。

 と思っていたら、あらすじを見てわかるとおり、最初から結構シリアスというか緊張ムード。序盤の展開は、卓球の強さでしか自分のアイデンティティを保てないあがりが、転入生のこよりに自分の地位を脅かされて精神の安定を失っていく、みたいな話で、このアニメはいったいどこへ行くのだろうとヒヤヒヤしてました。

 スタッフをよく見たら、シリーズ構成が倉田英之氏だから、これはもしかしてダーク展開をぶちかましてくるんじゃね? とか危惧したりしてました。しかし、一度戦ってライバルと認め合ったあとは、「ライバルと書いて友と読む」みたいな感じで仲良しになって一安心。

 そして部内で団結した後は、セカンドステージの別の学校との練習試合編に突入しますが、ここはバトル物みたいで盛り上がったし、最後も合宿でうまくまとめたし、思ったより出来のいいアニメだったという評価です。試合の描写も適当に逃げずに、キャラの動きも含めて結構マジに描いていましたしね。まあ傑作でなかったにしろ、それなりに楽しませてももらいました。


 ところで……、エンディング曲の「僕らのフロンティア」ってWake Up,Girls !が歌っていたのね。


僕らのフロンティア
灼熱の卓球娘 1 (ジャンプコミックス)

届け!私たちの卓球(ドキドキ)―!!


ドキドキするっ──!
王者が陥落し、波乱の時代を迎えた中学女子卓球界。


雀が原中学にやってきた転校生・旋風こよりが、
新たな風を巻き起こす…!?


少女達の熱き卓球物語、開幕!!



<スタッフ>
原作:朝野やぐら集英社「となりのヤングジャンプ」連載)
監督:入江泰浩
副監督:かおり 
シリーズ構成:倉田英之
キャラクターデザイン:杉村絢子
アニメーション制作:キネマシトラス


<キャスト>
旋風こより:花守ゆみり
上矢あがり:田中美海
天下ハナビ:高野麻里佳
出雲ほくと:桑原由気
ムネムネ:今村彩夏
後手キルカ:東城日沙子