【ゲーム】記事『約20年ぶりに再会を果たした初期メンバーが語る「大戦略」開発秘話』が懐かしすぎる

スーパー大戦略 MD 【メガドライブ】

2016年4月18日 12:00 公開
無職の青年が持ち込んだゲームが歴史を変えた。約20年ぶりに再会を果たした初期メンバーが語る「大戦略」開発秘話 | 電ファミニコゲーマー企画記事
http://news.denfaminicogamer.jp/projectbook/daisennryaku

news.denfaminicogamer.jp

一人の無名の青年がある日、とあるソフトハウスにシミュレーション・ウォーゲームを持ち込んできた。その斬新な内容に驚いたソフトハウスがすぐに契約を結ぶと、瞬く間にそのゲームは大ヒットシリーズになり、そのソフトハウスには巨万の富がもたらされた。また、そのゲームは後に数々のフォロワーを生み落とした。『ファイアーエムブレム』などの我々のよく知る名作ゲームは、このゲームの子供たちにほかならない。
 その青年が手にしていたゲームは『大戦略』。


 1980年代後半に、シミュレーションゲームの二大潮流として、光栄(当時)の歴史シミュレーションと並び称されたシステムソフトの「大戦略」シリーズの開発秘話です。1作目「現代大戦略」が、システムソフトが企画開発したものでは無く、持ち込み作品がベースになっていたとは初めて知りましたが、同時に凄く腑に落ちました。何故なら、それ以前のシステムソフトはテキストアドベンチャー『ミコとアケミのジャングルアドベンチャー』とかアクションゲームとかそーいうのを作っていた会社で、旗揚げ時からシミュレーション押しだった光栄とは違い、シミュレーション色なんて殆ど無かったですからねぇ。途中から入ってきた人たちが、会社の方向性を決定的に変えたんですね。


 開発スタッフがガチガチの本格SLG志向だと思っていたら、なんとシミュレーションRPGの「ファイアーエムブレム」を評価している、という話が意外でしたね。


 あと、ウィザードリィ・シナリオ1をシミュレーターとしてみている、という話が面白かった。25年くらい前のゲーム雑誌にも同趣旨の内容が載っていたのですが、

・ストーリーがない
ワードナを倒しても終わりでは無くそのままプレイ可能
・どんなパーティー編成にしてどう戦うか全て自由(戦士6人組みとかニンジャ六人とかあるいは一人だけとか)

 といった要素から、WiZ1は箱庭系のファンタジー世界シミュレーターであって、ゲームの面白さはデザイナーが意図したものでは無く、たまたまそうなっただけだった、云々という主張でした。全く別の人が同じような事をいっているのは興味深かったですね。


 まあ大戦略は、私の中では1980年代の「II」系統とマスター・オブ・モンスターズあたりで終わっているのですが(IIIの最初の評判は酷かったよなぁ……)、昔の話が色々説明してもらえたのは嬉しかったなぁと。この「ゲームの企画書」というシリーズは本当に面白いです。