感想:アニメ(新番組)「Rewrite(リライト)」第1話「世界か、自分か」


Philosophyz/ささやかなはじまり

TVアニメ「Rewrite」公式サイト http://www.rewrite-anime.tv/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】

緑化都市、風祭。文明と緑の共存という理想を掲げたこの都市に住む天王寺瑚太朗は神戸小鳥、吉野晴彦らの友人たちと平凡な日々を送っていた。そんな平和な風祭市に、年一回の騒がしい時期が訪れようとしていた。


都市を上げての収穫祭。巨大な文化祭のようなその催しに、瑚太郎は記事のネタ集めをすることに。
風祭では未確認生物の情報や、オカルトチックな噂がまことしやかに囁かれていたからだ。


同時期、瑚太朗の身に不可解な出来事が降りかかり始める。瑚太朗はオカルト研究会の部長、千里朱音に助けを請い、知り合いの生徒たちをも巻き込んでの調査を開始するのだった。それは瑚太朗にとって、ちょっとした冒険心のつもりだった。騒がしく仲間たちと過ごしていけるなら、それで良かった。
瑚太朗はまだ気付かない。それが誰も知らない『真実』の探求へ繋がっていくことを。


――書き換えることが出来るだろうか。彼女の、その運命を。

第1話 世界か、自分か (2016年7月2日(土)放送)

あらすじ

 風祭市に住む天王寺瑚太朗は、夜寝ていると部屋に見知らぬ少女が現われ噛み付いてくるという怪現象に悩まされていた。そこで「学園の魔女」と呼ばれる先輩に相談しようとしたところ、夜中の学校に呼び出される。しかし校舎に入った途端、件の少女が学校内に現われて追いかけてきたばかりか、突然異世界的な場所に放り込まれ、妖精的生き物や怪物と遭遇するが、例の少女が怪物を退治する。その後瑚太朗は元の学校に戻り、ようやく魔女と出会う。


脚本:あおしまたかし 絵コンテ:天衝・小島 正士 演出:英戸 美津都 作画監督:野中 正幸


感想

 評価は△。

 初回一時間スペシャルと気合が入っていましたが、内容は目新しくも無ければテンポも悪くだれ気味、挙句に作画もイマイチで、見ていて苦痛なくらいの内容のため、最初からいきなり失望させてくれる出来栄えでした。

 基本設定の「やたら独り言の多いお調子物系主人公」と「エキセントリックな幼なじみ」というKEYの得意技パターンももう飽きてしまい、またかという感じ。かつては斬新だったこの人間関係も、既にKEYの作品で繰り返している上に、多分KEY作品に影響を受けたであろうラノベとかその他が模倣し、それらが大量にあふれてしまったことで、もう「またか」でしかなくなっています。そこに、『本家』とはいえ同じものを再度差し出されても……、学園でいきなり不思議体験、とかいうのも、もうラノベ原作アニメとかで見飽きてきているし……


 原作ゲーム
 ↓
Rewrite+

 では、たとえ使い古されたハターンでもなお面白い!と感じるのかもしれませんが、少なくともこのアニメのこの回については、何の面白みも無くてへきえきしました。次回以降もこの調子だとしたらかなり辛そうとしか思えません。


 京アニ版の「Kanon」とか「Air」の頃は、KEYのゲームがこのクオリティでアニメになるなんてなんて尊い事なのか、と感激していましたが、時の流れは残酷だ……


 それにしても、サブタイトルを番組の最後に出すパターンって心底イラつきますよね。「この回のタイトルはなんなんだよ?」とずーっと気にしながら視聴しなきゃいけないから落ち着かないことこの上ない。

スタッフ情報
【原作】Key / ビジュアルアーツRewrite
【監督】天衝
【シリーズ構成】天衝
【構成・脚本協力】田中ロミオ、魁(ビジュアルアーツ
【脚本】あおしまたかし、郄橋龍
【キャラクター原案】樋上いたる(Key/ビジュアルアーツ
【キャラクターデザイン・総作画監督】野中正幸
【音楽】折戸伸治井内舞子細井聡司水月陵、麻枝准
【音楽制作】ビジュアルアーツ
【音響制作】マジックカプセル
【アニメーション制作】エイトビット



音楽
【OP】水谷瑠奈「Philosophyz」
【ED】水谷瑠奈「ささやかなはじまり」



キャスト
天王寺瑚太朗:森田成一
神戸小鳥:斎藤千和
鳳ちはや:篠宮沙弥
千里朱音:喜多村英梨
中津静流:すずきけいこ
此花ルチア:朝樹りさ
篝:花澤香菜

Rewrite Original SoundTrack
Rewrite+