感想:特撮(新番組)「仮面ライダーアマゾンズ」第1話「AMAZONZ」


【Amazon.co.jp限定】仮面ライダーアマゾンズ オリジナルサウンドトラック (特典CD-R付)

仮面ライダーアマゾンズ | 東映[テレビ] http://www.toei.co.jp/tv/amazons/index.html
仮面ライダーアマゾンズ公式 http://www.superhero-year.com/amazons/
放送 BS朝日。全13話。

【※以下ネタバレ】

仮面ライダー45周年記念プロジェクト、最大級の衝撃。


仮面ライダーアマゾン』(1974)。仮面ライダー第4作にして、シリーズ最大の異色作が、平成ライダーを築きあげたレジェンドスタッフ × 最強アクションチームによって完全新生!


悠(はるか)と仁、養殖と野生。対照的な2人の“アマゾンライダー”を中心に、様々な登場人物の思惑が交差し、謎が謎を呼ぶストーリー。


Amazon プライム・ビデオの日本製作オリジナル作品第1弾として、映画を越える次世代の映像への挑戦。
いま、仮面ライダーと映像の歴史が変わる。

第1話 『Episode1 AMAZONZ』 (2016年7月3日(日)深夜放送)

あらすじ

 どこかの企業に雇われた傭兵的なメンバー「駆除班」が、町に潜伏する人食い生物「アマゾン」を密かに狩っては殺していた。しかもそのメンバーの一人マモルもまたアマゾンに変身する能力が有った。ある日チームがいつもの様にクモのアマゾンの処分を始めると、続いてコウモリのアマゾンが出現し、駆除班は危機に陥る。ところが見知らぬ男が現われて赤いトカゲ風アマゾンに変身すると、さらにそこに若者が現われてこちらは緑のトカゲ風アマゾンに変身した。大混乱状態のまま次回に続く。


脚本:小林靖子 監督:石田秀範


感想

 評価は△。


 4月からAmazonプライム・ビデオで配信されていた作品が、早くもテレビで放送されることに。こんな早くプライム会員独占という枠を外したら、会員を勧誘するエサにならないのでは……、と人事ながら心配になりますが、個人的には会員にならずにタダで視聴できてラッキー!


 さて、このアマンゾンズですが、スタッフが「日曜朝に放送しているものとは違う、原点回帰で行く」とか豪語していたし、

http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1458315896
本作でプロデューサーを務める東映白倉伸一郎さんが登壇すると、開口一番「最近のライダーは面白いですか? 個人的には、ここ数年あまりおもしろいと思っていないんですよ」


45周年という節目を迎えたいまもアマゾンより挑戦的なものを作れていない、というのが現状の仮面ライダーシリーズなのだと思います。『仮面ライダークウガ』や『仮面ライダーアギト』でやれたようなことが今は出来ない。『仮面ライダーアマゾン』というシリーズが誇る最も意欲的な作品の力をお借りして、トゲを抜かれてしまった『仮面ライダー』シリーズにもう一度トゲをもたらしたいと考えています」


 また、ネットでも「日曜朝に放送している子供向けとは違う」と持ち上げていたので、それなりに期待していたのですが……、うん、期待のハードルを上げすぎた(笑)


 画面を薄暗くして、メンバーが荒っぽい言葉遣いをすればそれが大人向けで原点回帰ですか? と言いたくなる内容。怪人が町に潜伏しているとか、大企業の実験生物が逃げ出したらしいとか、ライダーは正義の味方じゃないとか、別に目新しくも無く、今までどこかで見たような要素の寄せ集めばっかり。ゴーストアイコンみたいなおもちゃを出さないから、何段階にも変身しないから、だから原点回帰だとか大人向けだとか言うのならお笑い種ですよ。また、何かというとクモとコウモリの怪人に頼るのもどうなの?って感じ。回帰というか何十年も前から前に進めてない、という気がしましたよ。


 まあ、今後グイングイン面白さが増してきて、「さすが小林靖子たんシナリオだ、参りました」といわせられる可能性も残ってはいますが、少なくとも初回は全然感心しなかったな。

キャスト
水澤悠(20) 仮面ライダーアマゾンオメガ  藤田富
鷹山仁(38) 仮面ライダーアマゾンアルファ 谷口賢志
水澤美月(17) 武田玲奈
泉七羽(25) 東亜優


スタッフ
原作 石ノ森章太郎

脚本 小林靖子

監督 石田秀範/田粼竜太/金田 治(ジャパンアクションエンタープライズ

音楽 硨島邦明

主題歌 「Armour Zone」小林太郎

アクション監督 田渕景也(Gocoo