TVアニメ「クロムクロ」公式サイト http://kuromukuro.com/index.html
放送 AT-X(最速放送)。全26話。
【※以下ネタバレ】
第22話 鬼が哭いた雪中花
あらすじ
エフィドルグ母艦の展開したシールドにより、黒部研究所を中心とする半径25キロは完全に封鎖されてしまった。ゼルは白羽家を訪れ、由希奈の父・岳人(たけひと)と出合った経緯を語る。岳人は古来の伝承で語られる「鬼」とは宇宙人で、また鬼は地球を去ったのでは無く山中に潜んでいると考え、調査を続けていた。そしてゼルと出会い、即座に意気投合する。しか山から下りる途中で悪天候に見舞われ、遭難して死んだのだった。
やがてシールドの内部の気温が低下し始めた。ムエッタは由希奈に、これがクルル石の起動の兆候であり、やがて門が開いて本国から大艦隊が襲来することを教える。
感想
評価は(なんとか)○。
宇宙人の攻撃で基地が陥落し、もう待ったなしの状況でこれから緊迫の展開が連続するのかと思いきや、突然過去語りで宇宙人と専門馬鹿の学者のほのぼの交流話を持ってくるとは……、作劇の王道というかそういうのが解ってないッぽい感じ。まあ、行方不明の岳人の事を放置したままなので、どこかでその伏線を回収しなければ、という事情は理解できますけど、タイミングが悪い。研究所陥落の前に済ませておくべきイベントだったのでは?
後半唐突に「ムエッタが脱走した」という台詞から始まり、ムエッタが逃げ出すシーンの描写が無いので、いきなり感がすごい。もう少し滑らかに話を繋げられないものですかね。ちなみに野暮な突っ込みですが、ムエッタは手錠を付けられていたのに、どうやって服を脱いで全裸になれたんですかね? 服が手首のところでひっかかるでしょ。
思うのだけど、このアニメって全12話が適正規模じゃないかなと。スタッフは2クールの長丁場をもてあましているように思えます。時間が半分なら余分な話を削除したメリハリのある展開になったんじゃないかな。