感想:NHK番組「ザ・プレミアム」『驚き!ニッポンの底力 鉄道王国物語3』

一度は乗りたい 至福の鉄道 (別冊宝島 2079)

ザ・プレミアム http://www4.nhk.or.jp/thepremium/
放送 NHK BSプレミアム。2017年2月4日(土) 21:00~22:30。

【※以下ネタバレ】
 

http://www4.nhk.or.jp/thepremium/x/2017-02-04/10/7325/1623466/
[BSプレミアム] 2017年2月4日(土) 午後9:00~午後10:30(90分)


世界に誇る日本の技術に迫る「驚き!ニッポンの底力」。今回は大好評のテーマ「鉄道」の第3弾。まずはJR西日本が走らせる豪華クルーズトレインの開発秘話。鉄道発祥の国イギリスで走る車両を開発した日本企業の不屈の取り組みを紹介します。また世界の鉄道で人気の日本の車輪。車輪工場を密着取材し、技術力の高さに肉薄します。さらには定時運行率94%と世界屈指の正確さを誇る貨物鉄道の舞台裏も紹介、驚き連続の90分!


【司会】高橋克典,【ゲスト】中尾彬村井美樹,荒木文宏,山口安夫,笹田昌宏,【アナウンサー】雨宮萌香,【語り】磯部弘

 

内容

・クルーズトレイン瑞風

 JR西日本が予定している豪華列車クルーズトレイン瑞風(みずかぜ)。迎賓館に関わったような有名デザイナーにデザインしてもらい、「動く豪華ホテル」といったコンセプト。大理石の床。一等車は列車の中にバスタブがある。しかし当然列車は揺れるのでそのままでは湯がこぼれてしまう。

 ということで、JRの人がバスタブの開発。波を消すために段差を作ったり、風呂の縁にプールのように水を流す溝をつけてみたり、と工夫して、なんとかうまくいきました。瑞風は今年から走る予定。



・貨物ターミナル駅

 羽田空港の近くに貨物専用の貨物ターミナル駅がある。日本では8万個のコンテナが使われているが、ここでは一日6千個のコンテナを扱っている。コンテナの積み下ろしに邪魔にならないように電線は無し。定時運航率94パーセント。



・貨物鉄道男

 個人で廃車となった貨物列車を保存活動をしている人物が登場。客車と違い貨物列車はお客になじみが無いので保存しようという人もおらず、廃車になって朽ち果てるのみという状態だった。それを見ていてもたってもいられなくなり、そういう撃ち捨てられた列車を自腹で購入し、それを自治体とかと交渉して保存してもらっていた。そして私鉄の社長から申し出があって、2003年に貨物列車専用博物館がオープンした。



・車輪

 1998年にドイツで列車脱線事故が起きたが、それは車輪が壊れたためだった。そして今では日本製の車輪が海外に輸出されている。日本刀の焼き入れの技術を応用して、簡単に摩耗しない車輪が作られている。



・イギリスの鉄道

 イギリスで今まで走っていた鉄道車両HSTに代わり、日本の列車が導入されることになった(日立製って書いてあった)。開発陣は、最初は新幹線のノウハウをそのまま使えば良いと思っていたが、イギリス政府の出した条件は「バイモード(電気/ディーゼル両方で走れる)」「快適性は今までの列車と同等」。さらに途中で政権が代わって「最初の予定より客を多く乗せるようにしろ」という条件も追加され、開発は困難を極めましたが、なんとかクリアできました。


感想

 2015年6月6日放送の「鉄道王国物語2」 http://perry-r.hatenablog.com/entry/20150606/p4 の続編。今回も日本の鉄道はすごいですね~ネタ満載の90分番組。鉄道そのものの開発話より、湯がこぼれないフロの開発の苦労話が面白かったですねぇ。


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「ザ・プレミアム」「驚き!ニッポンの底力 鉄道王国物語2」(2015年6月6日(土) 放送)
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鉄道王国物語4」
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