感想:小説「異変の《ソル》」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 539巻)(2017年2月23日(木)発売)

異変の《ソル》 (宇宙英雄ローダン・シリーズ539)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150121141
異変の《ソル》 (宇宙英雄ローダン・シリーズ539) 文庫 2017/2/23
デトレフ・G・ヴィンター (著), クルト・マール (著), 林 啓子 (翻訳)


《ラカル・ウールヴァ》と複合艦隊は球状星団M-3に拘束されてしまう。ローダンはポルレイターに呼びかけ交渉しようとするが!


種族の善意の象徴である精神存在ヴォワーレが消滅したことで、ポルレイターたちは道徳観や思いやりを失い、独善的・攻撃的になっていた。唯一テラナーの友であったクリンヴァンス=オソ=メグが死んだあと、“ラカル・ウールヴァ”と複合艦隊は球状星団M‐3に拘束されてしまう。ローダンは通信でポルレイターに呼びかけ、なんとか現状を打破しようとするのだが成果はなかった。乗員たちの不満がしだいに強まっていく!

 
発売日 = 2017年2月23日(木)
サイクル= 第16サイクル「宇宙ハンザ」
 
【※以下ネタバレ】


内容

◇1077話 恐怖のオーラ(デトレフ・G・ヴィンター)(訳者:林 啓子)

 ローダンはポルレイターの真意を調べるため調査隊を送り込むが!?


 恩知らずエビ種族ポルレイターが好き勝手ふるまう話。しかし旗艦が乗っ取られたのに、全然緊迫感が無いというか、このサイクルはどうも話にメリハリというかが無いですね。



◆1078話 異変の《ソル》(クルト・マール)(訳者:林 啓子)

 ローダンに《ソル》のアトランからの連絡が届き!?


 ついにローダンとアトランの話が一つにまとまりました。ここまで随分かかりました。もっともアトランは洗脳されているので全然楽しい再会ではないのですが…… ところでP153の「船長のコンソールのポデスト」の「ポデスト」ってなんでしょうね? 多分「ベトン(ドイツ語)=コンクリート(英語)」みたいに、聞けばああと思う何かだと推測しているのですが、今のところさっぱり見当が付きません……



 前半・後半ともまずまずのお話でした。

表紙絵

 メインはローダンの横顔。右上にいるエビ生物がポルレイター。


あとがきにかえて

 担当は「林啓子」氏。全3ページ。ドラマ「校閲ガール」から派生した校閲に関する話。

 ローダンシリーズでは死んだはずのキャラが後からしれっと生きていることになっていることが多々あるそうですが、全然気が付いていませんでした。


次巻予告

 次巻は540巻「自由民の基地」(H・G・フランシス&ホルスト・ホフマン)(2017年3月9日(木)発売予定)。


おまけ

関連サイトは、以下のページからどうぞ。
archduke.la.coocan.jp