感想:アニメ「キャプテンフューチャー」第22話「銀河サーカスの死闘! 」

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東映チャンネル | キャプテンフューチャー http://www.toeich.jp/program/1T0000010881/201705
放送 CS放送東映チャンネル。全52話。1978年~1979年作品。

【※以下ネタバレ】
 

第22話 銀河サーカスの死闘!  (「太陽系七つの秘宝」より)

 

あらすじ

 「太陽系七つの秘宝」編・第2回(全4回)

 ウラス星で、フューチャーメンは銀河大サーカスに潜入するためそれぞれ変装し、フューチャーは猛獣使い、オットーは軽業師、グラッグは宇宙一の怪力男、サイモン教授はなんでも答える機械、として、サーカスに潜り込む。オットーは、ウル・クォルンたちの部屋を捜索するものの、「神秘の石」を見つけることはできなかった。

 クォルンは猛獣使いがフューチャーだと疑い、事故に見せかけて殺そうとするものの、フューチャーはからくも切り抜ける。銀河大サーカスは次の興行のため、ケルス星へと向かった。

 フューチャーは、ケルス星の秘密結社の一員に変装して集会に入り込み、クォルンと秘密結社の幹部との会話を盗み聞きする。それによれば、残りの神秘の石のうち、一つはケルス星の衛星ダイモスに住む引退した宇宙海賊ロク・オロールが所有し、残り二つは小惑星「歓楽の星」のオーナーが所有している、という。

 フューチャーは自分の正体を見破ったヌララを拉致して引き上げ、そのままエズラと共にダイモスに向かった。ロク・オロールは素直に石を差し出し、そのままエズラに逮捕するように言うが、エズラ老いたロク・オロールを哀れみ見逃すことにした。こうしてフューチャーはようやく、神秘の石一個を手に入れることに成功した。

脚本:金子武郎


感想

 原作小説とアニメでは設定が変更されており

金星→ウラス星
火星→ケルス星

と名前が置き換えられているのですが、ウラス星の首都が「ビーナスポリス」だったり、ケルス星の衛星が「ダイモス」だったり、と随所に原作の名残がある、というか、脚本家は真面目にやる気無いんじゃないかと思えるやっつけ仕事ぶりがたまりません。


 それより今回最高の茶番は、フューチャーが服だけ原始人か何か風の粗末な物に着替えて、顔はそのまま変装もしていないのに、クォルン一味がフューチャーだと全く気が付かないことです(笑)

 クォルンは猛獣使いがフューチャーではないかと疑い、ちょっかいを出して殺そうとしたところ、フューチャーは見事に切り抜けます。それを見てクォルンは「こんなことが出来る奴はフューチャーしかいない!」と確信を持ちますが、そんな試し方をする前に、顔を見れば解るだろ!(笑)

 という茶番劇の後に、エズラ・ガーニーとロク・オロールの人情話が有ったりするから、このアニメは侮れません。

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