感想:アニメ「キャプテンフューチャー」第32話「星くずのスペースマン」

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東映チャンネル | キャプテンフューチャー http://www.toeich.jp/program/1T0000010881/201705
放送 CS放送東映チャンネル。全52話。1978年~1979年作品。

【※以下ネタバレ】
 

第32話 星くずのスペースマン (「宇宙囚人船の反乱」より)

 

あらすじ

 「宇宙囚人船の反乱」編・第4回(全4回)

 フューチャーたちの必死の働きにより、ついに宇宙船「フェニックス」が完成した。しかし船を動かすために必須のカルシウムは未だ入手できていなかった。エンジン=サイクロトロンは銅の核反応でエネルギーを生み出すが、反応を制御するカルシウムが無くては、一気に反応が進んでしまい爆発してしまう。

 しかし小惑星の火山活動は激しさを増し、星の崩壊の時が迫っていた。焦った一部の囚人はカルシウム無しでサイクロトロンを動かそうとして大事故を引き起こしてしまう。フューチャーたちは死に物狂いで働き、なんとか宇宙船を修理する。

 直後ロリンジャーが船を破壊しようと暴れ始め、フューチャーメンに取り押さえられる。謎の「小惑星の主(ぬし)」が、獲物を逃さないためにロリンジャーを操ったことは明白だった。ロリンジャーが住居の側の巨大サボテンを崇めたことで、ようやく「小惑星の主」がこのサボテンだと判明する。

 フューチャーは「小惑星の主」に、殺されたくないならカルシウムの在処を教えろと迫るが、この星にカルシウムは存在しないという事実を知らされただけだった。サイモンは、この星の動物の骨はカルシウムではなくケイ素を含んでいたことから、それは真実に違いないと指摘する。

 フェニックスに溶岩が迫ったため、フューチャーは全員を船に乗せる。そしてフューチャーメンに、僅かにカルシウムは手に入れているので離陸だけならできるといい、別れの挨拶をして機関室に向かう。ところが(囚人船の船員だった)マクリントンがフューチャーの考えは解っていると言って工具でフューチャーを殴って気絶させ、自分がサイクロトロンの中に入る。実はフューチャーは自分が犠牲になって骨の中のカルシウムを使うつもりだったが、マクリントンが身代わりになったのだった。

 船は無事小惑星を離れ、直後星は崩壊した。しかしカルシウムが無くてはサイクロトロンが動かせず、このまま漂流するほかはなかった。囚人たちは、今度は自分たちが恩を返す番だと、くじ引きでサイクロトロンに入る人間を決めようと言い出す。しかしフューチャーは対案を考えるといって全員を止める。

 サイモンは自分を動かしている原子力モーターを取り外し、それを動力源に通信を送るように言う。フューチャーはサイモンの命を危険にさらすことに躊躇するが、ついに決断する。そして通信が届きパトロール船が到着したことで、彼らは救われた。

 フェニックスは近くの星に到着し、囚人たちは改めて護送されていった。フューチャーとジョーンは死んだマクリントンの事に思いをはせるのだった。


脚本:小野竜之助


感想

 宇宙船が飛び立つ辺りは、原作では男泣きの展開なのですが、アニメもマクリントンが「おっさん→青年」と変更されている以外はほぼ忠実に再現されており、これが泣かせる。あれほどフューチャーたちを憎んでいた囚人たちが「今度は俺たちが犠牲になるぜ」とか言い出したり、サイモン教授が犠牲になろうと言い出したり、とか、全編ウルウル物の回でした。


 ところで、今回からオープニング曲「夢の舟乗り」の歌手が、ヒデ夕樹からタケカワユキヒデになっています。当時は衝撃だったなぁ。
 
 

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アニメ「キャプテンフューチャー」あらすじ・感想まとめ
 
 
宇宙囚人船の反乱/異次元侵攻軍迫る!<キャプテン・フューチャー全集7> (創元SF文庫)