【映画】感想:映画「ジュラシック・ワールド」(2015年:アメリカ)

ジュラシック・ワールド [Blu-ray]

金曜ロードシネマクラブ|日本テレビ http://www.ntv.co.jp/kinro/index.html
放送 日本テレビ 2017年8月4日(金)

【※以下ネタバレ】
 

映画の歴史を変えた「ジュラシック」シリーズの最新作が、豪華キャストによる新吹き替え版でテレビ初放送!! 「ジュラシック・パーク」の「事件」から22年後。恐竜と至近距離で触れ合える人気テーマパークとして実現した「ジュラシック・ワールド」で、パークの集客を伸ばすために遺伝子操作によって生みだされた新種の巨大恐竜が大暴走!野心家のマネージャー・クレアと恐竜と心を通わせる恐竜行動学のエキスパート・オーウェンが、制御不能の巨大恐竜に立ち向かう!! 最新の映像技術で実現した、恐竜VS新型恐竜の迫力のバトルは必見!! 2018年には続編「フォールン・キングダム(原題)」の公開も決定し、ますます目が離せない、家族で楽しめる最高のエンターテインメントだ!!

 

あらすじ

 現代に蘇った恐竜を扱うテーマパーク「ジュラシック・ワールド」は、一大人気観光地として、多くの客を引き付けていた。パークでは、より客を呼び込むための目玉として、遺伝子操作で新種の狂暴な恐竜「インドミナス・レックス」を開発しており、お目見えを間近に控えていた。ところがインドミナスは飼育場所から逃げ出し、行方不明になってしまう。

 捕獲に出かけた警備員たちは、狂暴なインドミナスにあっという間に全滅させられ、自ら処理に向かったオーナーのマスラニも事故死する。パークの警備隊長ホスキンスは、調教師のオーウェンが狂暴なヴェロキラプトル(ラプトル)を手なづけているのを見て、前々から兵器として利用することを狙っていた。そしてこの緊急事態にパークを仕切り、ラプトルでインドミナスを攻撃するという策を持ち出す。

 オーウェンは嫌々その策に従うが、インドミナスにはラプトルの遺伝子が組み込まれており、両者は出会った途端意気投合して一緒に人間に襲い掛かってきた。しかしオーエゥンが危機に陥るとやっぱりラプトルが味方に戻ってインドミナスと戦い始める。さらにパークの重役でオーウェンの恋人カレンは、Tレックスを檻から出してインドミナスにけしかけ、肉食恐竜同士の大バトルが展開される。そこに水中肉食生物モササウルスが現れて、インドミナスを水中に引きずり込んで食べてしまった。

 かくしてパークの危機は去った。おしまい。


感想

 評価は△。

 いやー、参った。これはちょっと、と言いたくなる出来。

 「恐竜テーマパーク」で「恐竜は管理しているから大丈夫!→狂暴な奴が逃げ出して人間を襲い始めてもう大変!」という「ジュラシック・パーク」のストーリーをまんまコピーしたような内容でもう新鮮味ゼロ。しかも子供向けに甘口ストーリーに仕立てていて、「親の離婚危機に悩む子供が出てきて大冒険」とかいうファミリー向け映画になっていて失望甚だしい内容でした。


 また「ジュラシック・パーク」のオマージュというかなんというかで、

・草原で車に乗っていたら後ろから走る恐竜たちに追い抜かれる
・博物館の中でラプトルに襲われる

 とか、もうセルフパロディ的なシーンが出て来て興ざめ。


 さらに終盤は

・「ゴジラにはキングコングをぶつけるしかない」みたいな発想で、インドミナスにT-レックスをぶつけるとかアホかという感じだった。だいたい両者が戦わずに二匹とも暴れだしたら、もっと事態が悪くなるだけなのだが、カレンはそんなことは考えていなかったらしい

とか

オーウェンを裏切ったはずのラプトルが突然友情パワーに目覚めて味方に戻ってくれるとか、バカみたいだと思った

とか

・オチでモササウルスがわざわざ陸地に上がってきてくれて、しかも悪いインドミナスだけ狙って食べてくれるとか都合よすぎ

とか

 もう見ていて呆れた。故マイケル・クライトン先生がこの映画を見たら、脚本家を捕まえて説教したんじゃないでしょうか。まあ恐竜が暴れるシーンのCG技術は大したものだと思いましたけど。


 ちなみに、有名な「オーウェンが両手を広げてラプトルを制止する」というあの場面、写真だけで見ると間抜けこの上ないですが、実際に見るとそうでもなかったですね。
 

https://kinro.jointv.jp/lineup/20170804
2017.8.4 よる9時~11時24分放送
ジュラシック・ワールド


両親の都合で叔母のクレア(ブライス・ダラス・ハワード)が勤める「ジュラシック・ワールド」で過ごすことになった16歳のザック(ニック・ロビンソン)と11歳のグレイ(タイ・シンプキンス)。世界中から家族連れが集まる人気テーマパーク「ジュラシック・ワールド」で、大好きな恐竜と触れ合えるとグレイは大喜び。しかし出資者やパークを所有する野心家のオーナー・マスラニイルファン・カーン)の対応に追われ、クレアは、兄弟をすっかり放置…! 2人はクレアの秘書の目を盗んで、勝手にパーク内を動き回り始めてしまう。


同じ頃、クレアはマスラニを連れて遺伝子組み換えで生みだされた新種の恐竜・インドミナス・レックスの飼育スペースへ。凶暴で知能が高く、“仲間”を知らない新型恐竜が本当に安全なのか、マスラニはクレアに再調査を指示していた。クレアは、群れで行動する凶暴な肉食恐竜・ヴェロキラプトルを“調教”することに成功した元軍人のオーウェンクリス・プラット)に協力を求めることに。集客数を伸ばすために新型恐竜の公開を急ごうとするクレアに、その無謀さを訴えるオーウェン。その直後、彼の言葉を証明するように、インドミナス・レックスは人間を騙して檻から逃げ出してしまい…!!



キャスト/スタッフ
出演
オーウェン> クリス・プラット山本耕史

<クレア> ブライス・ダラス・ハワード仲間由紀恵

<ホスキンス> ヴィンセント・ドノフリオ玄田哲章

<グレイ> タイ・シンプキンス(村瀬歩

<ザック> ニック・ロビンソン(上村祐翔

<ロウリー> ジェイク・ジョンソン(岩田光央

<バリー> オマール・シー(星野貴紀

<ドクター・ヘンリー・ウー> B・D・ウォン(堀内賢雄

<カレン> ジュディ・グリア田中敦子

<マスラニ> イルファン・カーン(江原正士



スタッフ
<監督> コリン・トレボロ

<脚本> リック・ジャッファ&アマンダ・シルヴァー and デレク・コノリー&コリン・トレボロ

<ストーリー> リック・ジャッファ&アマンダ・シルヴァー

<キャラクター原案> マイケル・クライトン

<製作> フランク・マーシャル パトリック・クローリー

<製作総指揮> スティーヴン・スピルバーグ トーマス・タル

<撮影> ジョン・シュワルツマン

<プロダクション・デザイン> エドワード・ヴァリュー

<編集> ケヴィン・スティット

<衣装> ダニエル・オーランディ

<音楽> マイケル・ジアッキノ

 

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