感想:アニメ「キャプテンフューチャー」第48話「英雄カフールの謎」

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東映チャンネル | キャプテンフューチャー http://www.toeich.jp/program/1T0000010881/201705
放送 CS放送東映チャンネル。全52話。1978年~1979年作品。

【※以下ネタバレ】
 

第48話 英雄カフールの謎 (「惑星タラスト救出せよ!」より)

 

あらすじ

 12作目「惑星タラスト救出せよ!」編・第4回(全4回)

 キャプテンフューチャーたちは「凍れるもの」を上手くだまして、彼らの母星スウウルへと潜入した。そして「凍れるもの」を開発した科学者ズウウルの研究所の廃墟を発見するが、「凍れるもの」の弱点に関する研究ファイルだけは何者かに抜き取られていた。

 フューチャーたちは、「凍れるもの」の王がファイルを持ち去ったと判断し、雪に紛れて首都に潜入し、王宮に忍び込んだ。ちょうどそこではヴォストルが「凍れるもの」の王ムウウル相手に降伏文書の調印をしようとしていた。フューチャーはそれを止めさせようとするが、「凍れるもの」に発見されてしまう。ムウウル王は、タラスト側に裏切られたと判断し、部下にタラストへの全面攻撃を命令した。

 フューチャーたちは王の宝物庫に連行され、ムウウル王から王宮侵入への目的を追求される。実は「凍れるもの」に致命的弱点があるというのは王族しか知らない秘密で、部下が反乱を起こした時のためにその秘密は王だけが知っていることになっていた。しかしフューチャーたちがその秘密を嗅ぎつけたらしいと知り、王は焦りだす。しかしフューチャーたちは隙を見て王を殺し、宝物庫に隠されていたファイルを見つける。

 実は「凍れるもの」は紫外線に弱く、浴びせられれば即死してしまうのだった。しかも宝物庫にはムウウル王が用意した紫外線発生装置が置いてあり、フューチャーたちはこれで「凍れるもの」を簡単に蹴散らしてしまう。ヴォストルはここに来て、フューチャーこそ本物のカフールだと認める。

 フューチャーたちは、コメット号で惑星スウウルを脱出、タラストに向かった。タラストは「凍れるもの」の総攻撃を受けていたが、コメット号から照射された紫外線により「凍れるもの」は簡単に全滅してしまった。戦いが終わり、フューチャーは伝説の英雄カフールを演じたままタラストを離れ故郷宇宙への帰路に就いた。

 帰りの旅で、サイモンはデータを分析し、コメット号が場所を全く移動していないことを指摘する。実はコメット号は別宇宙へと移動したのではなく、遥か未来(20億年後)へ時間移動したのだった。そして地球(テラ)が遥か未来では「タラスト」という名前に変わっていたのだった。そしてサイモンは、伝説の英雄カフールとは「キャプテンフューチャー」が変化したものに違いないと言う。フューチャーは遥か未来の地球で、自分自身に化けて人々を救ったのだった。


脚本:辻真先

感想

 意外にあっさりの「タラスト」編最終回でした。原作では、フューチャーが「凍れるもの」を全滅させた後、ヴォストルが「今まで疑ってすみませんでした! あなたこそ本物のカフールです。本物でなかったら、こんな凄いことをできるわけがありません」と全面謝罪するのですが、アニメではさらっと片付けてしまっていて物足りなかったですねぇ。

 また、戦いの後、民衆がカフール万歳と言っているところに、フューチャーは格好良くみんなを鼓舞する演説をぶった後、「ところで、もう仕事が済んだから元の世界に戻るね」という感じでさらっとお別れ宣言して、みんなは涙涙、という感じなのですが、そこもすっぱり省いちゃっているしなぁ。

 原作の盛り上がるところを省きまくった感じで、期待していたほど盛り上がらなくて残念無念でありました。
 
 

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惑星タラスト救出せよ!
彗星王の陰謀/惑星タラスト救出せよ! <キャプテン・フューチャー全集6> (創元SF文庫)