感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第99話(シーズン4 第21話)「暗号名“K”を暴け」


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【※以下ネタバレ】
 
シーズン4(79~104話)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のページでどうぞ
海外ドラマ「スパイ大作戦 シーズン4」あらすじ・感想まとめ
 

第99話 暗号名“K”を暴け Lover's Knot (シーズン4 第21話)

 

あらすじ

敵側スパイのボス、暗号名“K”の正体を暴こうとするIMF。その糸口となるのが敵側メンバーの1人、ウェストン夫人。彼女の常套手段は色仕掛け。まずは彼女へと近づくフェルプス(ピーター・グレイブス)とパリス(レナード・ニモイ)。彼女との関係が深まる中、パリス(レナード・ニモイ)の彼女への思いが本物に!?

※DVD版のタイトルは「暗号名“K”をあばけ」。


【今回の指令】
 無し


【作戦参加メンバー】
 レギュラー:フェルプス、パリス、バーニー
 ゲスト:無し


【作戦の舞台】
 イギリス・ロンドン


【作戦】
 ロンドンのアメリカ大使館は、本国との電話の内容を暗号化するため「周波数調節装置」を使用していたが、某国のスパイ組織は盗聴のためその装置の秘密を狙っていた。IMFは敵スパイ組織のリーダーてある「K」という人物の正体を暴くため活動を開始した。

 スパイ組織のメンバーの一人はウェストン卿の若き夫人コーラと判明していたので、フェルプスとパリスは大使館の新メンバーとしてコーラに接近する。フェルプスはコーラに自分はギャンブル好きだと話し、コーラはスパイ組織が関わっているカジノにフェルプスを連れていく。フェルプスはイカサマで5万ドル負けてしまい、カジノのオーナーから、金を払うか、周波数調節装置を持って来いと脅され、渋々のふりをして装置を渡す。

 一方、パリスは任務でコーラに接近するが、その内本当にコーラが好きになってしまい、任務に不満を漏らすようになる。

 スパイ組織は、大使館とアメリカ本国の通信を盗聴し、IMFの用意した偽通信の内容を聞かされて、パリスがスパイ組織の重要人物だが、組織の金を横領して逮捕される目前だと思い込む。やがてパリスとフェルプスはコーラを巡って喧嘩をはじめ、パリスはフェルプスを殺してしまったふりをする。

 コーラはパリスに自分がスパイ組織の一員だと明かし、近いうちに公金横領で逮捕されるので、自分たちの仲間になれと薦める。さらに仲間にならないなら、フェルプス殺しの一部始終を公表すると脅す。パリスは組織のリーダーの「K」と直接話させろと要求し、コーラはパリスを「K」のところに案内するが、「K」の正体はウェストン卿だった。

 パリスは一旦ロンドンに戻ることにして、外で待っていたフェルプスたちに「K」の正体を教えた後、コーラを助けるためにウェストン邸に戻る。フェルプスたちはウェストン卿に、もうすぐ警察がやって来ると話し、コーラを引き取って立ち去り、ウェストン卿は銃で自殺する。パリスはコーラをロンドン警視庁に連れて行くと言い、コーラはスパイが嫌になってもう足を洗ったと訴えるが、パリスは遅かったというだけだった。


監督: レザ・S・バディイ
脚本: ローレンス・ヒース


感想

 評価は△。

 毎シリーズ一回はある「テープの指令シーンの無い変化球エピソード」だが、過去の悪しき例と同じく、今回もまた全くの外れ回だった。

 一応IMFが敵スパイ組織のリーダーを突き止めるという作戦は有るものの、特に込み入った計略を展開するわけでは無いので物足りない事この上なかった。さらに、パリスが敵の女スパイに惚れてしまうというラブロマンス要素を入れてしまっているため、もう「こんなものはスパイ大作戦ではない」と嘆きたくなってしまった。

 スパイ大作戦の面白さは、IMFメンバーがそれぞれ協力して込み入ったミッションを成功させるところにあるのであって、個人の恋愛感情とかを描かれても、こちらが困惑するだけである。

 このエピソードのサブタイトルの原題「Lover's Knot」とは、辞書によると「(愛のしるしの)縁結び」。スパイ大作戦に相応しくないロマンチックなタイトルだった。


参考:今回の指令の入手方法

 無し

参考:指令内容

 無し
 

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