※以下、ゲームブック「火吹き山の魔法使い」のネタバレが有ります。
懐かしのゲームブック
1984年から87年まで、約三年間という短い期間でしたが、日本に大ブームを巻き起こしたゲームブック。そのブームのきっかけとなったのが社会思想社の「火吹山の魔法使い」(ひふきさん・ひふきやま、の二つの読み方あり)であることは、万人が認めるところです。
当時まだまだRPGという概念が浸透していなかった日本で、「ドラゴンクエスト1」より前に、日本人にRPG的な物を教えてくれた記念碑的作品であり、単純ながら面白い展開と適度な難易度の組み合わせで、21世紀にプレイしても面白いという奇跡の名作です。
ボードゲーム版も有った!
そんな大ヒット作品だけに、関連商品が作られるのも必然で、原作発売(1982年)の四年後の1986年にはゲームブックの著者のスティーブ・ジャクソン自らがデザインしたボードゲーム版も発売されています。
このゲームの存在自体は、ブームの最中に安田均先生か誰かが紹介していたので知ってはいたのですが、つい先日このゲームに関する記事を見つけてしまって、ちょっと嬉しくなりました。まあ記事自体は2005年の物なんですけどね。
更新日:2005年07月20日
今日ばかりは一ファンとして語ります 火吹山の魔法使いのボードゲーム (全文) [カードゲーム・ボードゲーム] All About
執筆者:双六屋 カゲゾウ
https://allabout.co.jp/gm/gc/215746/all/
ゲームは双六です。プレイヤーは冒険者となって、サイコロを振り、地下迷宮を進んで行きます。プレイヤーの目的は火吹山の最深部に鎮座する、魔法使いの打倒です。
つまり、プレイヤー達は互いに競ってゴールを目指すも、対魔法使い戦に備え、敢えて回り道し、しっかりとアイテムを収集する必要があります。急ぎたいが、急げない、このジリジリ感が堪らない!
もちろんブック版と異なる点もあります。仮にプレイヤー同士が同じマスに入ったときは、プレイヤー同士で対戦することが出来るのです!
ラストボスは火吹山の魔法使いです。しかし魔法使いを倒したとしても、ゲームは終わりません。
なぜなら、魔法使いは宝箱を所有しており、その宝を最初に得たプレイヤーがこのゲームの真の勝者となります。しかし魔法使いの宝箱にはしっかりと鍵がかかっており、正しい3本の鍵を差し込まないと開錠することは不可能なのです!
ホント、ほぼゲームブックと同じ展開です。ただし対人戦があって交渉したりアイテムを奪い合ったりできるとかいうのはマルチゲームらしいですね。
ちなみにこのゲーム、隠しモードと言うかでソロプレイ出来る、と書かれていますが……、いや別に一人でプレイすれば良いだけなんじゃね?
プレイされている方の記録
化夢宇留仁のボードゲームプレイ記録
2003年5月31日 火吹山の魔法使い
http://kekeke.o.oo7.jp/html2/b_games/kiroku030531.htm
化夢宇留仁さんのプレイ記録です。2017年時点で、このゲームのプレイの様子が解る唯一のサイトだと思います。凄く貴重です。