【ゲームブック】ゲームブックを終わらせたのはサウンドノベルシリーズだったのか……?

サウンドノベルエボリューション2 かまいたちの夜 PlayStation the Best

 1985~87年ごろに日本中を熱狂させたゲームブック。しかしわずか三年でブームは去り、娯楽として根付くことも無く終わってしまいました。その理由は何だったのか?


 一つの考えとしてこういう意見があります。


www.inside-games.jp

【特集】ゲームブックはオワコンなのか ― 「ドルアーガの塔」を電子書籍化した幻想迷宮書店が語る今と未来 | インサイド
https://www.inside-games.jp/article/2016/05/06/98407_6.html
酒井氏:あと個人的な見解ですが、当時、ゲームブックにトドメを刺したのは、『弟切草』と、その続編『かまいたちの夜』なのかなと思います。ゲームブックが、普通のコンピュータRPGにない点を発展させていき、ノベルゲームとして進化していった時の理想型が『かまいたちの夜』だと感じました。『かまいたちの夜』は紙の書籍で再現しようと思っても、まず出来ないんですよね。

 
 
 しかしこれに反対の意見の人もいます。

parahaza.seesaa.net

幻想迷宮書店の今後の展開!: パラグラフの狭間で
http://parahaza.seesaa.net/article/437916448.html
ゲームブックにトドメを刺したのは「弟切草」と「かまいたちの夜

これだけは全力で否定する。
サウンドノベルが登場したとき自分は、
これでゲームブックのような作品が復活してくれれば、と思っていたから。
つまり、もっと前にトドメは刺されており、サウンドノベルゲームブックとは因果関係のない、新しいジャンルだった。

また、サウンドノベルが流行ったとき、ゲームブックのような作品は産まれていないことから、
サウンドノベルゲームブックに親和性があるとは、当時の開発者は考えていなかったはず。

 
 
 私も「パラグラフの狭間で」さんに賛成ですね。ゲームブック弟切草の発売(1992年)の前、既に1988年頃には既に下り坂で、1992年にはゲームブックはもうほぼ息をしていない状態でしたからね。

 あと「サウンドノベル」とかああいう形式がコンピューター上で再現されたゲームブックの理想形、みたいな表現もなんか違和感感じますよね。まあ言われてみれば、行動の度に「A 右の道を行こう」「B 左の道へ行くべきだ」とか選択するのはゲームブックなのですが、プレイしていたころは「コマンド選択式AVGを極限まで簡素化した物」という印象だったからですかねぇ。
 
 

おまけ

 まあ、ノベル形式で印象的な作品は、私には、かまいたちとか弟切草より、リーフの「痕」でしたよねぇ。
 
Leaf Visual Novel Series Vol.2 痕-きずあと-