【映画】感想：映画「スター・ウォーズ／フォースの覚醒」(2015年:アメリカ）

金曜ロードシネマクラブ｜日本テレビ　http://www.ntv.co.jp/kinro/index.html
放送　日本テレビ系　2017年12月15日(金)

【※以下ネタバレ】
　

シリーズ最新作「スター・ウォーズ／最後のジェダイ」の公開当日!!　2015年の公開と共に世界中で大ヒットとなった最新シリーズの第１作目を独占放送！　

物語は「ジェダイの帰還」から30年後、孤独な女性・レイが、悪の帝国の残党が結成した“ファースト・オーダー”から逃げ出した一人の戦士と出会う。ファースト・オーダーに敵対する組織“レジスタンス”を率いるレイアやハン・ソロと出会ったレイは、自らの秘めた力と宿命に気付き、戦士として成長していくのだが…!!　彼女の敵となるのは、ダース・ベイダーを信奉するカイロ・レン。彼の過去に隠された衝撃の真実とは!?

シリーズのファンはもちろん、過去作を見たことのない人（特に強い女性に憧れる女性は必見!!）も必ず楽しめる、史上空前のエンターテインメント作品だ!!

あらすじ

　銀河帝国が崩壊してから30年後。英雄ルーク・スカイウォーカーはある理由で姿を消し、その間に帝国の残党が結成した軍事組織ファースト・オーダーが銀河系で台頭していた。ルークの妹レイア・オーガナは、ファースト・オーダーに対抗するため、共和国の支援の下「レジスタンス」という組織を率いていた。そしてどちらもルークの行方を捜していた。

　レジスタンスの一人は砂漠惑星ジャクーでルークの行方を示した地図データを入手するが、そこをファースト・オーダーの戦士カイロ・レンたちが襲撃し、データを託されたロボットBB-8（ビービーエイト）は砂漠へ逃走した。

　やがてBB-8はジャクーで廃品回収をして暮らしている女性レンや、ファースト・オーダーを逃げ出した兵士フィンと出会う。レンたちはファースト・オーダーに追われるものの、宇宙船を盗んで逃走する。その宇宙船こそミレニアム・ファルコン号だった。

　やがてレンたちは偶然から船の元の持ち主であるハン・ソロ、チューバッカのコンビと出会う。ハン・ソロはレンからBB-8をレジスタンスに届けたいと頼まれ、とある惑星へと連れていくことにした。

　一方、ファースト・オーダーは惑星に超巨大レーザー砲を埋め込んだ「スターキラー基地」からの攻撃で、共和国の惑星を次々と破壊し始めた。直後地図データを求めてカイロ・レンたちがレイたちの前に現れた。カイロ・レンはレイが地図を見たことを知ると、BB-8ではなくレイを拉致して引き上げる。しかしカイロ・レンはレイを尋問するうち、彼女がフォースの潜在能力を秘めていることに気が付く。

　ハン・ソロたちはレジスタンスと合流し、スターキラー基地に攻撃をかけることにした。実はカイロ・レンはハン・ソロとレイアの息子で、ルークに託されていたが暗黒面に堕ちてしまい、ルークは責任を感じて姿を消したのだった。

　レジスタンスはスターキラー基地を破壊するため攻撃を決定し、ハン・ソロたちは惑星のシールドを消滅させるためと、レイの救出のため先行して基地に潜入した。そしてハン・ソロはカイロ・レンと対面するが、息子に殺されてしまった。一方レイは自らのフォースに覚醒した。レジスタンスが基地を攻撃する中、レイもカイロ・レンと対決し戦いに勝利する。スターキラー基地も破壊され、共和国の危機は去った。

　戦いの後、ルークの失踪以来停止していたR2-D2が目覚め、BB-8の持っていた地図データに自らが所持していたデータを合わせることで、ついにルークの居場所が判明した。レイはミレニアム・ファルコン号でその惑星に向かい、ついにルークと対面した。（とりあえず終わり）

感想

　評価は○。

　まあ、感動するほどではなかったにせよ「ルークたちの戦いの続きを描いた映画」としては、とりあえず不満は無い内容でした。「雰囲気が激変して続きとは認めたくない内容」とかではなくて本当に良かった。

　お話は、銀河系の状況が30年前と何一つ変わっていないのに笑った（笑）　相変わらず悪の勢力は戦艦や戦闘機や白い甲冑の兵士や惑星規模の破壊兵器を所有していて思うがままにふるまっており、それに対抗するほうはチマチマした戦闘機だけしか持っていない、と、軍事バランスが銀河帝国が有ったころと全く同じ（笑）　三部作にもわたったルークたちの戦いは何だったのか（笑）

　てっきり『銀河帝国の崩壊後、新生共和国による平和な統治が復活し、帝国の残党は地下に潜伏し、亡き皇帝やダース・ベイダー卿を崇める組織ファースト・オーダーを結成して爆弾テロとかで市民生活をおびやかしていた……』みたいなシチュエーションだと思っていたのですが……、

　どうみても「残党」の方が組織の規模・資金力・戦力全てにおいて上で、共和国政府の支援を受けているはずのレジスタンスの方が本当に地味な地下抵抗組織だという……　そりゃまあ、敵の方が弱かったらドラマにならないのも解りますけど、なんというか釈然としない……

　あと、あらすじが（もちろん意図的ではありましょうが）１作目（エピソード4）そのままなのもどうなの、と言いたくなる。「ロボットが重要データを抱えて逃げ出す→砂漠で主人公に拾われる→ハン・ソロたちに出会ってミレニアムファルコンで旅に出る→惑星規模の破壊兵器登場→兵器には一か所だけ弱点がある→戦闘機で襲撃して破壊」って、エピソード4のリメイクかな、みたいな。

　でもまあ、ハン・ソロとかチューバッカとかC-3POとかR2-D2に再会できたのは嬉しかったし、カイロ・レンがハン・ソロたちの息子というのは知らなかったのでビックリでしたし、折角復活したばかりのハン・ソロが息子に殺されて退場してしまう展開にも仰天しましたし、と、ちょっと長すぎる気もしましたが、全体としてみれば楽しめる映画だったと思います。ハン・ソロ、実は生きているよね？
　
　

追記

　映画冒頭の「状況説明の文章が手前から奥に流れるスターウォーズ恒例のアレ」のシーンで、文字がオール日本語だったのには失笑しました。考えてみれば、映画で字幕を読む能力が有るのは昭和生まれの人間だけだから、あそこを英語で流しても今の観客には読めるわけが無いので、日本語にしているのは時代の趨勢というやつですね。個人的は違和感が物凄かったけど……
　
　

https://kinro.jointv.jp/lineup/20171215
スター・ウォーズ／フォースの覚醒
2017.12.15 よる9時～11時39分放送

ストーリー

ルーク（マーク・ハミル）とダース・ベイダーとの死闘から30年。ルークは姿を消し、ベイダーが率いていた帝国軍の残党は軍隊“ファースト・オーダー”を結成。ルークを倒し、再び銀河を手に入れようと暗躍し始めていた。そんな中、レイア（キャリー・フィッシャー）が将軍を務める“レジスタンス”のパイロット・ポー（オスカー・アイザック）は、ルークの居場所を示す地図を求めてある村へ。しかしそこに、謎の男、カイロ・レン（アダム・ドライバー）がファースト・オーダーと共に現れた。ポーは相棒のBB-8に地図を持って逃げるよう指示し、ファースト・オーダーの捕虜に。そんな中、ファースト・オーダーの残虐なやり方に疑問を持っていた１人の兵士（ジョン・ボイエガ）が、彼を救出し船を脱走することに。

ポーはその兵士を“フィン”と名付けるが、２人が乗った戦闘機は攻撃を受けて砂漠に不時着。墜落現場でポーを見失ったフィンは、彼のジャケットを着たまま、その星＝ジャクーの中心部を目指すことに。その頃、ジャクーに住む孤独な少女・レイ（デイジー・リドリー）は、偶然出会ったBB-8と共に市場を訪れていた。ポーのジャケットをきっかけにフィンと行動を共にすることになったレイは、伝説の戦艦“ミレニアム・ファルコン”に乗ってジャクーを脱出。“レジスタンス”の本部を目指そうとする旅路の途中で、ミレニアム・ファルコンの元の持ち主、ハン・ソロ（ハリソン・フォード）とチューバッカ（ピーター・メイヒュー）と出会い…！

キャスト/スタッフ
出演
＜ハン・ソロ＞　ハリソン・フォード（磯部勉）
＜レイア・オーガナ＞　キャリー・フィッシャー（高島雅羅）
＜カイロ・レン＞　アダム・ドライバー（津田健次郎）
＜レイ＞　デイジー・リドリー（永宝千晶）
＜フィン＞　ジョン・ボイエガ（杉村憲司）
＜ポー・ダメロン＞　オスカー・アイザック（小松史法）
＜マズ・カナタ＞　ルピタ・ニョンゴ（杉本ゆう）
＜スノーク＞　アンディ・サーキス（壤晴彦）
＜ハックス将軍＞　ドーナル・グリーソン（川本克彦）
＜キャプテン・ファズマ＞　グウェンドリン・クリスティ（斉藤貴美子）
＜C-3PO＞　アンソニー・ダニエルズ（岩崎ひろし）
＜R2-D2＞　ケニー・ベイカー
＜チューバッカ＞　ピーター・メイヒュー
＜ルーク・スカイウォーカー＞　マーク・ハミル（島田敏）
＜ロー・サン・テッカ＞　マックス・フォン・シドー（有本欽隆）

スタッフ
＜監督＞　J.J.エイブラムス
＜脚本＞　ローレンス・カスダン、J.J.エイブラムス、マイケル・アーント
＜製作＞　キャスリーン・ケネディ, p.g.a.　J.J.エイブラムス, p.g.a.　ブライアン・バーク, p.g.a.
＜製作総指揮＞　トミー・ハーパー　ジェイソン・マクガトラン
＜撮影監督＞　ダン・ミンデル, ASC, BSC
＜プロダクション・デザイン＞　リック・カーター、ダレン・ギルフォード
＜編集＞　メアリー・ジョー・マーキー, ACE　メリアン・ブランドン, ACE
＜衣装＞　マイケル・カプラン
＜特殊効果＆アニメーション＞　インダストリアル・ライト ＆ マジック
＜音楽＞　ジョン・ウィリアムズ

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