フィギュア王No.240
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【特集】80年代アニメの隠れた名作を徹底検証! テクノポリス21Cバンダイ コレクターズ事業部より突如発表になり、世のオジサンたちを騒然とさせた「HI-METAL R テクロイド・ブレーダー」。これを記念し今号では『テクノポリス21C』を大特集!メカニカルデザインを手掛けた宮武一貴氏インタビューやテクロイド誕生秘話など、商品の魅力や最新情報を徹底解説するとともに、カルトな人気を誇る作品の魅力に迫ります。
ホビー雑誌「フィギュア王No.240」(1月24日発売)は、巻頭特集が何と「テクノポリス21C」! くっ、昭和世代にはメガゾーンとかマクロスとか並みに有名なアニメの名前を、今頃見ることになろうとはっ。
●テクノポリス21Cとは何か
1982年劇場公開のSFアニメ。宮武一貴氏がメカデザインで、未来が舞台。警官三人ががロボット三体とコンビを組んで、暴走する無人戦車とバトルする、という(当時のアニオタなら)ワクワクするような設定でしたが、公開した映画館が恐ろしく少なかった(はず)ので、特に地方に住んでいるアニメオタクにとっては幻のアニメでした。宮武メカのカッコよさで、心の中で作品への期待がどんどん膨らんだものです。
そして公開から何年も経ってから見る機会が有ったのですが……、これが、ねぇ……、「幻のままにしときゃよかった」レベルの作品だったんですなぁ、これが……、
●ビックリ!? 特撮+アニメの予定だった?
今回劇中に出てきたロボット「ブレーダー」がバンダイから発売されることになり、その関連で特集記事が組まれ、宮武氏にインタビューしているのですが、作品の裏話が、いやはやなんとも驚いた。
このテクノポリス、元々は「特撮」の「テレビシリーズ」の予定だったそうです。しかも「キャラがアニメ」「メカは特撮」というハイブリッド番組のつもりだった。つまり「ボーンフリー」とか「アイゼンボーグ」と同じですね。
宮武氏はそのつもりでメカのディティールに凝りまくっていたら、突然「やっぱ全部アニメにするわ」と言われ、慌ててアニメ用にメカの線を減らしまくったのですが、偉い人は以前の特撮デザインを見慣れていたので「線が少なすぎない? もっと凝ろうよ」とか言われてしまって苦労したとか。
さらにテレビシリーズの話も潰れて、最終的には単発アニメになってしまい、「それでも形になるだけましか」とか割り切って仕事をした、みたいなことが書かれていました。